月下の歌姫 エリザベートのカラオケでライブ その4

後日の話


 山田君から聞いた話だと三笠君は、雨竜君、山田君に謝罪をしたそうで、今はギクシャクしているけど、時間が解決するだろうと言っていた。


 そして今回の事の発端は、三笠君が絵里の

写真集作りの撮影している時に、彼女が愚痴を

こぼしたのが始まり。


 風祭君は、サークル活動に協力的じゃなくて集まりに参加しない。


 雷堂は一緒にゲームセンターに行くと、やたらと人にケンカを売るから嫌になってきた。


 絵里としては『夜の貴族』を自分を中心とした活動もしていきたいのに、風祭君は何もしてくれない。

 雷堂とは、一緒にいると自分の人気が下がりかねない。


 それなら、多才な三笠君なら自分を上手く

プロデュースしてくれるだろうと、連絡を取って『夜の貴族』を解散しようかな? と相談を

持ちかけた。


 誰が見ても明らかに絵里に気のある三笠君は、彼女に『ホーリーブラッド』に戻って来て欲しいと伝えると、絵里は『夜の姫君』という設定が気に入っているので、戻ることは出来ない言う。


 三笠君は、それならば自ら堕天してミカエル改めルシファーになると決意。


 そして、新しいサークルを立ち上げると絵里に伝えると、彼女は僕が加入する事を条件に

了承したと言うんだ。


 三笠君は、僕が『ゲーム天狗放送室!』に

所属しているから駄目だと、断ったんだけど

絵里が天狗さんの所には、僕以外に3人いるから大丈夫とそそのかし、それが無理ならこの話は無しと、言ったそうだ。


 三笠君は考えて、なるべく僕に迷惑をかけないように名前だけを借りて、サークル活動をするつもりでいたと言う。


 しかも僕はナイトメアなんだって、変な設定に付き合わされて迷惑な話だよ。


 これが、三笠君が電話で語ってくれた内容


 そして、絵里からも謝罪のメールが送られてきた。


 ごめんなさい。 貴方を巻き込んで反省しています。

 これからは自分の行動と態度を改めて、

みんなに迷惑をかけないように心掛けます。

との事



今回は、さすがに反省をしているだろう。


 そして、天狗さんの名前で絵里の写真集を

買った件については、笑って許してくれて

「次からは、我に断ってするのだぞ」と一言

だけ注意を受けた。


 天狗さんの話では、雪乃さんが絵里の写真集を自分が欲しいから僕に頼んだので、どうか

怒らないでやってと頭を下げてくれたそうだ。


 それを聞いてホッとした。


 そして、いつから甲冑に入っていたのかと

質問すると、絵里と三笠君が来る前に、アビスの店長に頼んで甲冑を着て待機していたそうだ。


 カラオケ店が、よくそんなこと許可したのかと疑問に思って、質問してみるとアビスの店長にはどうやら貸しがあって、無理矢理頼み込んだそうだ。


「お主に何もなかったら、黙っているつもりであった」 と言って

「それにしても、あれはキツかったな」 

なんて、紅美ちゃんと一緒に笑っている。


 2人には心底敵わないや、そう思って僕も

笑ってしまう。


 絵里と紅美ちゃん、2人に仲直りできる時が来て、彼女達が子供の頃のように楽しく笑っている姿を想い浮かべてみた。


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