第2話 大当たり?
ようし!ダウンロード完了!えーっと次はパートナーを選べってか?
画面に沿って選んでいくと人間か魔族かを選べるらしいのでここはイメージだけで魔力の強そうな魔族を…
いよいよ最初の無料ガチャだ…どうせ最初はそんな力いれなくってもそこそこのSレアあたりが…
「パチン…!バチバチ…」
その時だった…俺のスマホにまるで雷が落ちたかのように一瞬閃光が走った。
「うわっ!何だ!さっきから変な事ばかり…え…と…スマホ…大丈夫かな…?何とも無いみたいだけど…」
画面に目を移すと信じられない程のクラッカーを鳴らす演出が30秒程続く…な、何が起こったんだ…?
ひょ、ひょっとしてバグ…?
運営に通報した方が良いかな…?
そんな事を考えていると画面に虹色の魔法陣が現れた…
「ポムッ!」
虹色の魔法陣から可愛い女の子が飛び出した…
なになに…名前はルーシー?レア度は…
…え、SSR…!さ、最高のレア度じゃないか…
これでゲームが楽に始められる…と良いなあ…
「ビーッ…ビーッ…ブーン…ブーン」
そんな事を考えていた時、必人のウェイティング・ブザーが鳴った…
「ちょっと…もらってくるわ!」「おう…!」
俺は画面を見ながら適当に返事した…
ルーシーちゃんか…RPGのパートナーだもんな…
こんなに可愛い子が当たるなんてツイてるな!
これからよろしくね…ルーシーちゃん!
…ゾクゾクゾクゾク…
背中を悪寒のような感覚が走った…
いや…この感覚はそれだけじゃない…!
誰かに見られてる…?
しかし相変わらずフードコートに他のお客の姿は無く……あれ?
必人は…?
そう言えばハンバーガーのセットを取りに行って…
俺はハンバーガーショップの方に視線を移したが彼の姿は見つからない…
おまけに…僕のブザーは鳴らないし…
お店の人に聞いてみよう!
俺達の他にお客もいないから教えてくれるだろう…
一旦、ゲームを終わらせて…スマホを持って席を立った…
お店のカウンターにはさっき接客してくれた女の子の店員がいた…
「あの…すみません…」
「いらっしゃいませ…」
女の子は帽子を目深に被って更に俯いて重い口調で
応えてきた…
「僕の連れがブザーが鳴ったのでこちらに取りに来たと思うんですがまだ席に帰ってこないんです…
知りませんか?」
「さあ…後、お待ちなのは二番のお客様だけですね…」
「それが僕なんです…その前に来た僕と同じような学生なんです!」
僕の問いかけを一切聞いていないかのように次の瞬間…彼女は…
「あっ!二番のセット…出来上がりました…どうぞ…」
と…商品の乗ったトレイを差し出した。
仕方なく俺は黙ってトレイを受け取り、席に帰る事にした…
「ありがとうございました…」
彼女がお辞儀をして僕が振り向いたその瞬間…
「わっ…!」
さっきの空間の歪みみたいなものが俺の眼前に広がった…
そして光輝の身体はトレイを持ったままフードコートから消えてしまった…
席には光輝と必人の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます