すでに会社のエコシステムと一体化している感さえある主人公が生活感を醸し出している不条理SF。誰かの記憶に引っかかるようなイベントはみんな事件だから、要求や命令の記録としての書面が飛び交う事務職の仕事は事件に満ちているのだよね。つまりシュレッダー処分は事件の最終局面にあたる。そんなSF。
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