概要
後輩(♂)・・・根暗。毒舌。だいぶオタク。先輩になら死ねとか言ってもいいと思っている。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!愛情表現が個性的な先輩のラノベ語り!と後輩君への愛!!
根暗の眼鏡な先輩が、後輩くんに向かってラノベを熱く語る会話劇。
語られるラノベは現実には存在しない架空ラノベなのですが、リアル感がすごく、細部まで練られたものであることが伝わってきます。また、先輩の興奮具合などからもその面白さが感じられ、読めないことが残念に思えるほどです。
それを聞く後輩くんのツッコミは時に冷徹だったりもするのですが、受け止める先輩の反応がまたすごい。どうすごいのかというのは読んでください。すごいから。
ただのボケとツッコミに収まらないやりとりは変幻自在で、あちこちから繰り出される予測不能の楽しい展開に毎話笑わせてもらいました。会話劇という制約があるからこそ発揮されるテ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!先輩と後輩、初めて聞くラノベの話。こんなにも楽しい放課後
ちょっと下ネタが多くてアプローチが独特な根暗眼鏡文芸部の先輩女子と、毒舌な後輩男子による架空のラノベ紹介系青春ラブコメディです。
紹介されるラノベは全て存在しません。作者、文庫、ジャンルも毎回様々。あらすじを聞けばどれもオリジナリティと魅力があって「おお、これは!」と興味を惹かれること必至。読めないのが残念ですが、それだって本作の醍醐味です。それはすなわち、ラノベ(と後輩君)を愛する先輩の何とも愉快気な口上であり、初々しく興味津々な後輩の反応だけで内容を想像し続けられるということ。そうしていると、二人と同じ教室にいたような、同じ時間を過ごしていたような気持ちになれました。
二人の会話は軽…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これスゴくないですか?!――まったく新しい「語り」のスタイル
最初に、独りよがりな解釈、的外れな指摘については、あらかじめお詫び申し上げます。さて第二話(現時点で最新話)までなんとなく読み進め、「次にくるヒロインのトレンド(死語)はきっとオタ女だな、、」などと胸の内で文芸の未来について自論を展開しつつ、小気味よい笑いと、二人のキャラクターが醸し出すそこはかとなくいい感じに結構どっぷり浸っていて、その時ふと、これは今までに無い、「語り」のまったく新しいスタイルなのではないか、、?!と思い当たりました。今、オレは、文芸の方法論の、その技術革新の、最先端の波に触れているのかも知れない!と、、。繰り返します。的外れな指摘については、あらかじめお詫び申し上げます…続きを読む