概要
言葉を交わせるのは一日一回、試し書き用紙の上だけ。
学校帰りに近所の本屋の文房具コーナーに寄った中学二年生の花は、試し書き用紙にあるメモを見つける。
そこから始まる顔も名前も知らない誰かとの文通のようなやりとり。
言葉を交わせるのは一日一回、文房具コーナーだけ。
その不思議なやり取りが花の毎日の習慣となっていく。
この約2000字の物語があなたの心に届きますように。
カクヨム甲子園創作合宿「道」
カクヨム甲子園2022 ショートストーリー部門奨励賞受賞作品
そこから始まる顔も名前も知らない誰かとの文通のようなやりとり。
言葉を交わせるのは一日一回、文房具コーナーだけ。
その不思議なやり取りが花の毎日の習慣となっていく。
この約2000字の物語があなたの心に届きますように。
カクヨム甲子園創作合宿「道」
カクヨム甲子園2022 ショートストーリー部門奨励賞受賞作品
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日常の隣にある物語。そのひとことが――変える、つながる
文房具コーナーの試し書きのなか、たったひとつの「ことば」。ペンの試し書きをするための場所。だから、そのことばはそれ以上でもそれ以下でもないだろう――。そうやって見過ごしてしまいがちな誰かのことばを、主人公・花は見つけてしまった。だからペンを取った。
この物語は、日常生活のほんとうにささやかな一場面から物語はスルーする。
返事が返って来た。綺麗な文字に滲む思い。一体、どこの誰? どんなひと? 年齢は? 正体はわからなくても、そのひとが書き残していくことばと、主人公が書き残していくことば。ことばが交差していく先に待っている人とは――。
繊細な心、ピュアな感性。
ボールペン一本で変わる…続きを読む