第4話

 「明日も生きようって思わせてくれるもの見つかりましたか?」


 初対面にしてはおかしい質問かもしれない。


 すると彼女は私を驚いて見つめ、そして微笑んで言った。


 「見つかったよ」



 私たちは、近くの公園に移動し、ベンチに座って話し始めた。


 「君、名前は?」


 彼女が私の顔を覗き込んできた。


 「山本花です」


 彼女が私をじっと見つめてくるから恥ずかしくなって俯いて答えてしまった。


 「私はマキ」


 私達はすぐに打ち解け、気が付けば空には星が浮かんでいた。

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