愛情表現が個性的な先輩のラノベ語り!と後輩君への愛!!

根暗の眼鏡な先輩が、後輩くんに向かってラノベを熱く語る会話劇。

語られるラノベは現実には存在しない架空ラノベなのですが、リアル感がすごく、細部まで練られたものであることが伝わってきます。また、先輩の興奮具合などからもその面白さが感じられ、読めないことが残念に思えるほどです。
それを聞く後輩くんのツッコミは時に冷徹だったりもするのですが、受け止める先輩の反応がまたすごい。どうすごいのかというのは読んでください。すごいから。

ただのボケとツッコミに収まらないやりとりは変幻自在で、あちこちから繰り出される予測不能の楽しい展開に毎話笑わせてもらいました。会話劇という制約があるからこそ発揮されるテンポの良さが心地よく、やられたー!となったり、やっぱりー!となったり、そう来たかー!となったり、本当に楽しかったです。

気軽に読めるけど、面白ラノベを何冊も読んだような満足感が得られる作品だと思います。おもしろかったあああ!!

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