第15話完成試写会
完成したホームビデオを皆で鑑賞することになった。
物語はアイシアの身代りに犬にされてしまった彼の視点から始まる。
俺はあの時どうすれば良かったんだろうと、今は亡き彼女に問いかけるシーンが印象的で、その姿が犬であることを除けば名シーンであると言える。
いやむしろ、これが心情を映しているのかもしれない。
物語が進むにつれて新しい仲間が彼を支えてくれるようになるが、彼の心からはアイシアが消えることはなかった。
長らくそれは彼自身の気持ちがそうさせているのだと考えていた仲間達は彼をそっとしておくのだった。
しかし、物語中盤でそれは覆る。
彼を犬にした敵が今一度現れ、未だに死にもしない彼を見て、
「貴様は何をしている?」
と問いかけたのだ。
アイシアにかけるはずの呪いを受けたにも関わらず普段通りの生活ができている彼にトドメを刺そうと自ら手を下す敵幹部。
しかし、呪われているはずの彼は依然として強く、敵は後退せざるをえなかった。
「今日はここまでにしようか?疲れちゃった」
主人!ここで止めるのだけは!
もうちょっと続けたい!
「よしよし」
くぅ〜ん、、じゃなくて!
しゅ、主人!いえ監督!やらせて下さい!
「ソロが頭下げてるよ?エリィどうする?」
「しゃーない。ちょっとだけだよ」
そう言って監督はシナリオを作り始めた。
_あ、もうストックなかったんだ。
ごめんなさい。
そしてありがとう主人。
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