概要
ようこそ、読者様。此処に小説はないけれどお好きな頁をお読みになって。
ここに集められているのは《小説未満》の物語ばかりです。
その頁に綴られた関係や風景に到るまでの物語は喪われ、これから完結することもなく。
恋ならば実らず、戦いならば勝敗は決さず、謎は永遠に解かれない。
ばらばらに散ってしまった頁を一枚だけ、拾いあげたような。本棚から背表紙を撰んで、ぱらぱらとめくりながら指のとまった頁を読むような。
頁一枚の風景、頁一枚の悲劇、頁一枚の愛憎、頁一枚の。
小説にはなれなくても、物語であるかぎりは。
あなたの琴線に触れる頁があれば、幸いでございます。
※頁一枚は便宜上です。一話千字から二千字を心掛けています。
*こちらの小説はノベルアップ+様にも掲載致しております。
その頁に綴られた関係や風景に到るまでの物語は喪われ、これから完結することもなく。
恋ならば実らず、戦いならば勝敗は決さず、謎は永遠に解かれない。
ばらばらに散ってしまった頁を一枚だけ、拾いあげたような。本棚から背表紙を撰んで、ぱらぱらとめくりながら指のとまった頁を読むような。
頁一枚の風景、頁一枚の悲劇、頁一枚の愛憎、頁一枚の。
小説にはなれなくても、物語であるかぎりは。
あなたの琴線に触れる頁があれば、幸いでございます。
※頁一枚は便宜上です。一話千字から二千字を心掛けています。
*こちらの小説はノベルアップ+様にも掲載致しております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あふれだす情感。幻想的で美しい描写に酔いしれる掌握集です。
「ここに飾られているのは小説になれなかった物語です」
最初に登場する「図書の塔」にて、そのような説明がされています。
一冊の本となった小説のように起承転結があるわけではない、小説の中から一頁を拾い上げたような物語たち。
このとても短い幻想的な物語たちには、心をゆさぶる魅力がぎゅっとつまっています。
生ぬるい夜に煌めく金の三日月のように、明け方のけだるい杏色の夢のように、神秘的で不思議な光景を見せてくれます。
たとえば、苦し気に翡翠を吐く少年、聡明な竜と美しい娘、ひとりでお茶会を繰り返す娘……。
ひとつひとつが短いので、ぜひまずは一頁読んでほしいです。
短い中に密度の濃い描写があるから、読者…続きを読む