新人賞受賞は運=確率! 1年9カ月で投稿96回、受賞2回、最終候補6回!

作者 一田和樹

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★★★ Excellent!!!

小説賞への投稿というのは、想像以上の労力を要します。

まず執筆は、頭脳戦であり体力勝負です。
専業ならまだしも、学生なら学校、社会人なら仕事、家庭がある人なら家事と、公私全ての物事と並行して行われなければなりません。
やっと本編が完成しても、度重なる推敲に悩ましい文字数制限、そして便概作成が待っています。気が遠くなるような作業の連続なのです。
使い回しをするにせよ、作者様のように100回近く投稿するのは並大抵のことではありません! 

しかしこれ以上に厄介なのは、「落選」するというプロセスを踏まねばならないということです。
やっとの思いで投稿して、焦がれる思いで結果を待っても、賞レース上では恐ろしい程アッサリ落選させられます。しかも第一関門の一次審査すら、全体の10パーセント程度の通過率という狭き門なのです。(これは賞によりますが)

巷には「一次で通らない作品は小説以下」という説が溢れていますから、普通の人がここで落選しようものなら、簡単に心が折れてしまうでしょう。
しかし、この作者様は違いました。
『新人賞受賞は運=確率!』という仮説のもと、度重なる試練にも心挫けることなく、受賞の栄光を掴まれました。
素晴らしいの一言に尽きます。

しかしそれだけでではありません。出版業界や小説家の今後、私達の未来についても警鐘を鳴らす内容も含まれます。

小説家を目指す方、新人賞投稿を躊躇っている方、もはや心が折れてしまい筆を折ろうかと(!?)考えている方に、是非読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

聞こうと思って聞けるものではなく、真似しようと思って真似できるものでもない。

最初はただただその熱量に圧倒されていましたが、読み進めるうちに自分の選択肢が広がっていくような感覚になり、「努力と情熱の使い道」という言葉に、目からウロコがポロッと落ちたような気がしました。

本気でデビューを目指している人にも、ゆったり趣味で書いている人にも、自分のスタンスを決めかねている人にも、選択肢を広げるヒントがきっとみつかりますよ!

★★★ Excellent!!!

投稿期間1年半、投稿回数70回、受賞2回、最終候補6回。
これほどの壮観な結果を見れば、商業作家デビューを志す人はそこにあるテクニックに飛びつきたくなるだろう。
確かにこの文中では、数ある方針や、具体的な作戦といった効率的な行動が読み取れる。とてもしたたかで効果的なデビューの仕方であり、読む人の中には「これはズルくね?」という感想を抱く人もいるかもしれない。

しかし、ちょっと待ってほしい。よく考えてみてほしい。1年半で、投稿回数70回。

……いやいやいや、冷静に考えるとすっげえよ。
どうも、著者は毎日最低20枚、最大70枚、平均50枚(四百字詰原稿用紙換算)で書き続けたようで、まさに継続は力なり。
エッセイを読み終えた私は、ただ方針とか作戦とか抜きに(それだけ精進すれば成功してもおかしくねえわ)と思った。小細工うんぬんはあくまでおまけで、この熱意こそがこの著者をデビューにまで押し上げたのだと感じた。

結果だけみれば、「運がよかった」と言えるかもしれない。
テクニックだけみれば「邪道だな」と言えるかもしれない。

しかし、それは、著者が書き続けたから最終的に為し得たことであって、一番注目されるべきは、受賞の過程にある継続された熱意だと思うのだ。

私も商業作家を夢見てはいるが、ここまでの行動ができる自信はない。ただ、この著者のように熱意を継続させて尽力していきたいとは思う。