概要
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2章 物書きのリアルを垂れ流し
カクヨムロイヤリティプログラムから講演、書評まで物書き仕事のリアルを実況します。どこでいくら、どんな風にお金をもらっているのか公序良俗に反しない範囲でお伝えします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!数を書け。数を撃て。そうして「運」を引き寄せろ。
小説を書いていて「プロデビューしたい」と願わない人がいるでしょうか? それが「絶対に」であれ「あわよくば」であれ、ただの一度も考えたことがないという小説書きはほとんどいないと、私は思います。
本作は、プロ小説家として活躍されている一田さんによる、デビューのための実践論です。多数の作品を投稿するために必要となる速筆法、応募する賞の選び方といったお役立ち情報もありますが、それ以前に驚かされるのは投稿時代の応募数とその戦績。「これだけやる方がデビューできないわけがない」、そう思わされる内容となっています。
一田さんのおっしゃる受賞の「運」とは「確率」です。書いたからといってデビューの扉が開くとは限…続きを読む - ★★★ Excellent!!!賞に落ちた人に朗報!あなたは才能がない訳ではない!
これはロジカルに小説家の道へ近づく方法です。
作者自らが実践し、実績も出しているのでその辺の胡散臭い評論(つまり感想)とは説得力が段違い。今の自分が何をするべきかがわかる、試行錯誤を重ねたとてもエビデンスレベルの高い「論文」です。
間違った事は一つも書かれていません。小説家を目指すのであれば絶対に一読すべき。ちょっと長いのでつまみ食い程度に見たとしても十分為になります。(魅せ方が上手いし一話の文字数も丁度良いのでサクっと全部読めると思いますが)
この作品に目を通しておけば賞に落ちて才能を全否定された気分になった時、本屋の小説コーナーで嫉妬に支配される事がなくなります。
つまりモチベの維…続きを読む - ★★★ Excellent!!!消耗戦と総力戦
※以下、敬称略。
※引用は個人的記憶にて細部はご寛恕願いたい。
※本稿に提示される戦争または軍事行為はそれらの悲惨さ、無残さを踏まえたものであり扇動を意図するものではない。
カクヨムにおける創作論、プロデビュー論として最高級の品質であり文字通り非の打ち所がない。私自身、素晴らしく参考になった。その感謝と感激の意をまずは示したい。
作者の見識は、『完璧』だから素晴らしいのではない。『有意義』だから素晴らしい。特に、落選作品の使い回しについての実践・考察や、コンテスト当落結果そのものの数学的な検証、参考資料としての古典についての言及は白眉である。
その上で、こんな一節を思い出した。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作家を目指す方必見。プロフェッショナルとはこうだと突き付ける鋭利な刃
読めば必ずや、これは凄いと唸らされます。
まさに、タイトルどおりの戦線であり、あらゆるジャンルのコンテストというコンテストを転戦し続けます。エッセイやハウツーを超えた戦記ともいうべき作品です。
しだいに物語の創作や小説コンテストという小さな枠に留まらず、幸福とは人生とは? という大きなテーマまで突入していきます。そうです、作者様の転戦はまだ続いているのです。
読んでいて、何らかの偉人伝かと錯覚を覚えました。作者様は、あきらかに何らかの偉人ですよ。そこまでの執念、不仰不屈っぷりは尋常ならざる者です。その意味で、すでに物語の主人公に相応しい。
人間は、それぞれ各々が自分の人生の主人公など…続きを読む - ★★★ Excellent!!!圧巻の投稿量が生み出した答えとは!? 新人賞に応募したい人は必読!
小説を書く人であればだれもが一度は考える新人賞への投稿。しかし、誰もが考えるということは当然ライバルも大量ということ。無数の投稿作の中で埋もれることなく、いかにして頭角を現すか?
ここで普通なら一つの作品に集中してクオリティアップを図るなどと考えそうだが、この作者は全く異質の発想をした。
どうやっても選考には運の要素が絡むし、つまりは確率の問題である。だったら試行回数を増やせばいつかは当たる。つまり「数撃ちゃ当たる」と。
かくして作者による1年と九カ月の投稿戦線が幕を開けた。
ジャンルを問わずあらゆる新人賞に送り続け、その送った作品数はタイトルにもある通り圧巻の96本! ひと月に4本以…続きを読む - ★★★ Excellent!!!執念を感じる実験、素晴らしい
非常に面白い観点から投稿と賞について切り込んだ体験談だと思います。
偶然と統計について詳しくなると、些細なことで一喜一憂しなくなる達観した人生哲学を手に入れられるような気がしますが、投稿にも同じことが言えるのです。
完全に余談ですが、Leonard Mlodinawという方の書かれたThe Drunkard’s Walkという偶然性と統計学について述べていた本がありましたが、作者様と非常によく似た考えを統計学の観点から述べておりました。小説、スポーツ、映画、ワインの格付け…どの分野にもある成功と失敗を人間は「必然」だと思い込みがちですが、常に偶然の存在を念頭に入れた方が良く、大切なのは失…続きを読む - ★★★ Excellent!!!謎が解けた気がしました。
文庫本を本屋さんで手に取った時、本の上部が茶色く変色している
ような古い版でも定価で売られているのは普通です。その本の価値は
刷られた時といつまでも同等ではありません。値段では表せない価値の
上がるものと下がるもの、それはいつも変動しているのだと思います。
だから出版業界はどれほど低迷しているようでも強気なのだと思って
いました。生鮮食品業界だったら、変色したようなのはすぐ売り場から
撤去されるでしょう。
これを書いた方の出版業界でデビューするという堅い決意には本当に
頭を垂れて敬意を示すより他できることがなく、自分が公募で選ばれ
なかったことにも「つまらなかった」以外に何か理由があるので…続きを読む