世間的には普通のサラリーマン田島安来太が、モンスターを狩って食べたり、その様子を配信したりする現在ダンジョンもの。
主人公は強いが、ことさらにその強さを誇示することはない。
もともと、そこまで暴力が幅をきかせる世界観ではないのだ。この世界のダンジョンはレジャー 気分で出入りする人間がいるくらいで 位置付けは割と軽い。モンスターを狩って食べられるという点でまあ釣りみたいなものと思っていい。
サラリーマン+釣りと言うと何か思い出すものはないだろうか。
そう あの名優 西田敏行の映画でも有名な「釣りバカ日誌」である。
実際この作品のテイストは釣りバカに近いものがあり、主人公は配信がバズったり大金を得たりしても変わらず今までの生活を続けようとする。
現代ダンジョンものにありがちな、力を手にして何者かになる話ではなく、あくまで趣味として人生を豊かにするためにダンジョン探索なのだ。
有名人や有力者などとお近づきこともあるが、そういう人を過剰に崇拝したりはしない。 誰も美味しいものを食べたいと思う同じ人間だ、何か特別なものを持っているかどうかで人間の価値が決まったりしない。そういう大人らしい成熟した価値観が作品の根底にある。だから安心して見ていられる。大人向けの日常系のテイストを持った作品と言えるだろう。
設定だけでなく精神性までおっさんという主人公に惹かれる人、殺伐としたテイストが受け付けないという人におすすめの一作。
アフターに、ちょっくらダンジョン入って、モンスター狩って、飯テロ配信するという、今までにない、新しい世界観。
よくあるダンジョン系作品だと、過去作品からある程度予測できてしまいますが、この作品では今までの知識はなんの役にも立ちません。この先どうなるのか、展開が楽しみになります。
俺TUEEEな要素もあるのに、苦手な私でもストレスなく読めます。
主人公が大人で、「なんかやっちゃいました?」感がないところがいいと思いました。
ダンジョンなのに現代的で現実的。そのため、ダンジョンでの出会いにもワクワクします。
軽やかにストーリーが進むので、疲れているときでもサラッと読めました。