第24話 共生関係

 「馬ってカッコイイねー。だけど、よく生き延びてるよね動物って弱いのに?」


 『生き延びているというよりは、相手にされていません。魔力保持量が少ない生物は魔力保持量の多い生物にとって食べ応えがありません。』


 「不味まずい?」


 『醤油をつけて食べるモチとつけないで食べるモチくらいの差です。』


 「それは大きいね!魔力保持量が多くなるってことは、あんころモチやきな粉モチってことかー!」


 『そういうことです。あんころモチと緑茶を用意しました。』


 「ありがとー!間違いなく選択さんは魔力保持量多いよ!もう、メロメロだよ!」


 ぱくり。もぐもぐ。ずずずっ。


 『運命様はなぜ?馬に興味を?』


 「いろいろな種族と仲良くしてるなーって思ってね。」


 『そうですね。魔力のない星でしたら、鳥や豚、牛なども共生したかもしれませんが、見向きもされていません。』


 「そっかー。馬以外ないかー。」


 『ただ、知的生物のリザードマンがいろいろな種族と良い関係を気づいています。』


 「ほほー。」


 『平野での運搬は馬に負けますが、山岳、沼、川での荷運びは他を圧倒しています。』


 「荷運び?」


 『リザードマンの運び屋のことをトーテムと言い、背負子しょいこの上にいくつ荷物を詰めるかで運び屋の価値が決まります。どんなにひ弱でも10箱の荷物を背負うのが最低条件です。』


 「なんで、リザードマンは共生できたんだろー?」


 『食べる部位の違いです。リザードマン以外は主に肉を食べますが、リザードマンは骨を食べます。そのため、共生関係がなりたっています。』


 「みんなで分け合える。きっと満ち満ちるための重要なことだね。」


 『…。急に鋭いのはやめてください。まともな運命様は気持ち悪いです。』


 えー。

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