第17話 火の怒り
「そういえば、ゴブリンと同じでオークも沢山いるんだよね?今、どんな感じ?」
『肉食系からの
「あらま?いいのか、わるいのか?」
『美味しいっぽいので、いいのではないでしょうか。』
「そっかー。それは食べてみたいなー。」
『オーク肉は出せませんが、トンテキなら出せます。』
「お?!さいこー。選択さん。さいこー。」
じゅっじゅう。ぱくり。もぐもぐ。さっぱりした油にこってりとしたタレでうまうま。
『見てください。ダンジョンのデーモンたちが騒いでいますね。』
「ふむもぐふむもぐ。『なんでヒューマンの奴らは俺らの住処に攻め込んでくるんだ!』とは?そもそも、もぐもぐ、ダンジョンでしょ。初期はドワーフの洞窟だし。」
『確かにダンジョンなのですが、デーモンが住み始めて200年以上もたっているので、ヒューマンや獣人は押込み強盗と変わりありませんね。』
「あらま。おやおやおや?デーモンの周りに赤い玉が。これはもしや…。」
『はい。火の精霊です。デーモンの火吹きの威力を高めます。火の精霊で気づきました。七味をかけても美味しいですよ。』
ぱっぱっ。ぱくり。もぐもぐ。七味の風味と辛みが合わさって、うまうまー。
「ごちそうさま。また、国が滅びるねー。」
『はい。デーモンがダンジョンから進軍しヒューマンの国の二つがデーモンの上位種アンデットキングの軍にグール化され、獣人の国の1つがデーモンの上位種ドラキュラ伯爵の軍に家畜にされました。これほどの規模の国がデーモンの領土に飲まれたのでデーモン帝国といってもいいかもしれません。』
「あ。デーモンたちが、魔帝国を宣言したね。」
『私の付けているのは仮称です。デーモンの自称が魔族とか小さい事なら放置しますが、これほど大きな連立国家の誕生なので魔帝国に改めます。』
くっ…歯に肉が
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