第4話 オーガ爆誕

 『ゴブリンってすごいですね。10倍もあるギガトンザウルスとの交配に成功しました。この生まれた種族をオーガと呼ぶことにしましょう。』


 卵で産まれるはずのギガトンザウルスからポロンと生まれたオーガは時間とともに変化しながら巨大に成長し、ゴブリンの4倍、オークの2倍の背丈に成長した。成長したオーガは周りの生物を蹂躙しはじめ、ゴブリンの村を見つけると力にものを言わせて占領し支配を始める。


 「オーガ強いな。パンチ一発でゴブリンが砕けてくな。」


 『魔力のない世界の進化とは異なりますが、これも進化ですね。権力社会の始まりと言っていいかもしれません。』


 自分たちが森の中から集めた果物やキノコをひれ伏して差し出す…。痛々しい。あっ。毒キノコ差し出した。食ったオーガめっちゃ怒って暴れてる!


 「でもまー。ゴブリンの交配でゴブリンが痛い目にあってるんだから、自業自得?」


 『創造世界からの視点では、そうなりますね。』


 「このオーガって、体の大きさ以上に強くない?」


 『はい。怪力スキルを持っていますので。』


 「ん?選択さんがスキルをあげたの?」


  『いえ。スキルは与えなくても自然に発生します。ただ、運命様はいろいろな影響を与えてよりよき生命へと発展させることができます。』


 失敗もありますがと、ぼそりと選択さんは言う。


 「ん、ん、こほん。あー。他に生まれた知的生物もみたいなー。」


 『ストームギドラと交配に成功しリザードマンも誕生しています。ストームギドラとは翼の付いたギガトンザウルスみたいなものです。リザードマンは、翼を受け継げなかったようですがオークなみに強靭な肉体を持っています。』


 「この種も数を増やしたいなー。」


 『でしたら、自然適応スキルを与えてみてはどうでしょうか?』


 Yes or No


 「イエース!」


 自然適応スキルを受け取ったリザードマンたちは、山に住むもの沼に住むもの川に住むものと別れ姿かたちを適応していった。


 『マウンテンリザードマン、スワンプリザードマン、リバーリザードマンとします。』

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