第22話 モザイク再び
「選択さん。エルフの森の一部にまたモザイクがかかってるよー。」
『これは。潜伏の中位スキルの隠密です。相当の力がないと中位スキルは発現しないはずなのですが…。今、中位スキル看破をして表示します。』
ドドーン。まさに、そんな感じの巨木が鎮座していた。
「なんじゃ、こりゃ?!」
『トレントの一本がただただ成長したようです。エルフには世界樹と呼ばれているので世界樹とします。』
「これだけ頑張って成長したんだから、アレいってみよー。」
『わかりました。病気にならないように頑健スキルなど、どうでしょうか?』
Yes or No
「イエース!いってみよー。」
「…。」『…。』
『はげちゃいましたね。』
「はげちゃったね。」
『どうやら、世界樹の葉に病気を治す効果が付いたようです。そのせいで、エルフからむしり取られてしまったようです。』
「エルフって長生きで病気知らずっぽかったけど?」
『長く生きてる分、腰痛が酷かったようです。』
「ほほー。」
『世界樹がむしられたショックで葉を生やさなかったのですが、ドリアードが仲介に入って世界樹と和解しました。エルフが土壌を管理すれば養分たっぷりの葉を年10枚あげるとなったようです。』
「よかった。よかった。」
『ヒューマンや獣人が世界樹の葉を目当てに迷いの森にやってくるようになりました。』
「どれどれ?迷いの森の奥で、隠密スキルの木を発見できずに良い養分になってるね。あれ?!」
『どうしました?』
「土偶がカラフルでスタイリッシュになってる!」
『ドワーフとの取引で赤い土、緑の土、青い土を手にしたことによって、カラフルになりました。ただ、強度が弱くなったり、艶が出にくかったりするため本域には到達していないようです。』
「本域って…。不気味ってこと?」
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