第10話 超引きこもり種族誕生

 「選択さん。みてみて!引きこもり種族!山に穴掘ってまで引きこもってる種族がいるよ!」


 『彼らは、オークの交配が進んで生まれた種族でドワーフといいます。』


 「木のくわで穴掘るの大変そうだねー。」


 『でしたら、鉱物知識スキルを与えてはどうでしょうか?』


 Yes or No


 「イエース!これで、もっと、引きこもって?あれあれ?まさか?引きこもり加速させちゃったぁ?」


 『そうなりましたね。採掘スキル、鉄製造スキル、建設スキルと次々にスキルを自然発生させて獲得し、地下奥深くに都市を建設しました。』


 「うーーーーーん。引きこもりすぎーーーーーー。こんな奥深くにくる奴なんていないよー。」


 『運命様。それが、そうでも、ないようです。』


 「ん?」


 『地下深くにミミズが巨大に進化したミキサーワームが住んでいまして、縄張りに入ったドワーフを攻撃しています。剣や銃を製造したドワーフでも勝てず洞窟を大規模に落盤させて逃げるのが精一杯のようです。』


 「うわー。…あっ?!」


 『どうなさいました?』


 「ミキサーワームがゴブリンに出会ったら、この星、大変なことにならない?」


 『なりそうですね。ミキサーワームだけの星になっても、おかしくありません。』


 「選択さん!アレいこう!」


 『それでは、悪臭スキルなんてどうでしょう?』


 Yes or No


 「イエース!完璧だね!さすがだよ!」


 『運命様。洞窟を放棄するドワーフがあちこちに発生してしまいました。』


 「なぜに?」


 『ドワーフの洞窟にミキサーワームが侵入すると洞窟中に限界突破のキツイ臭いが充満するからです。』


 おー…。

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