概要
ラヴクラフト『名状しがたいもの』へのオマージュ……ほぼ二次創作
17世紀、有名な「セーラムの魔女裁判」事件の直後に、アメリカ辺陬のとある村で起きた、陰惨でうしろ暗い顛末。
ラヴクラフトの短編小説『名状しがたいもの』の独自解釈をもとにした、前日譚と後日譚。
鬱展開、胸糞展開ですが、ラヴクラフトを読んだかたからも、そうでない方からも評価をいただければ幸いです。
ラヴクラフトの短編小説『名状しがたいもの』の独自解釈をもとにした、前日譚と後日譚。
鬱展開、胸糞展開ですが、ラヴクラフトを読んだかたからも、そうでない方からも評価をいただければ幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ラヴクラフト・カントリー、その足元を固める土壌
ラヴクラフトの作品に登場する街を舞台にした作品は多くとも、そのさらに下に広がる歴史的土壌──アメリカの開拓時代の影を描き得た作品は多くないのではないか。少なくとも、日本人の手になる作品では。この作品はその稀有な一例である。
神代から日本に根付いている我々には、アメリカの開拓民の心情──自分が広大な未知の大陸の異物であるという、絶望的な心細さは想像し難い(現代のアメリカ人より、さらに)。彼らが信仰を縁にしたのも、未知という闇に対抗する為に他ならない。
新大陸に果敢に挑んでおきながら、魔女や悪魔といった旧大陸の迷信を引きずる開拓民の姿を、この作品はステレオタイプの「おかしな白人」ではなく、生…続きを読む - ★★★ Excellent!!!黒山羊ラヴクラフトの血脈
H・P・ラヴクラフトといえば、創元推理文庫の扉絵がまず頭に浮かぶ。
黒地に銅版画のような絵のついた、見るからに『怪奇です』といった趣きのあれだ。
十二歳の頃、わたしのお気に入りの怪奇といえば、コナン・ドイルが書いた恐怖小説だった。「大空の恐怖」がとくに好きだった。
そのうち他のものも読んでみたくなった。
創元推理文庫には広告欄が附いていて、いろんな作家と作品が短冊形に区切られて紹介されている。
その中に、ラヴクラフトがいた。
残念ながら年齢的なものもあって、理解できたとは云い難い。
ストーリーテラーのドイルと比べると、難解で、奇人の脳内妄想をそのまま紙面に書き綴っている感…続きを読む