The Unnamable in the Ark

作者 武江成緒

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★★★ Excellent!!!

 本作はH・P・ラブクラフトの短編作品、『名状しがたいもの』のフルリメイクである。

 作者は今作品の紹介欄に「ほぼ二次創作」と書いているが、この作品はその様な枠に収まる物などではない。

 もし貴方が原作である『名状しがたいもの』を所持されているのならば、読み比べて見ることを強くお勧めする。



 先ずは景気づけに原作の『名状しがたいもの』で一杯……。



 本作の舞台は十七世紀のアメリカ。魔女狩りの余波が色濃く残る田舎が舞台だ。

 当時の村社会がリアルに描かれており、暗く陰鬱な雰囲気づくりに一役買っている。

 近世と現代とで交互に展開される構成も見事で、ジワジワと心に染み入っていくかの如く繊細で叙情的な描写に、読者諸兄は驚かされるだろう。

 ブラック・マリア信仰が巧みに取り入れられた物語は、異形と狂信の恐怖で読者諸兄を襲ってくれる。

 そして迎える哀愁漂うラスト……。



 果たして、飲み(読み)終えたあとに残る味は最初の一杯と同じだろうか、それとも…………。

★★★ Excellent!!!

クトゥルフ神話の知名度が上がっている今ならば、公開当初よりもこの物語を楽しめる人は増えたのではないだろうか?

勿論、原作やクトゥルフ神話についての知識がなくとも、ホラー小説として素晴らしい出来であるから、気怖じせずに是非ともこの作品世界へ飛び込んで頂きたい。

原作への愛を感じる、最高の物語です。
是非一読を。

★★★ Excellent!!!

旧支配者、ネクロノミコン、ナコト写本。 クトゥルフ要素を盛り込んだ物語です。 SAN値が減りそうなラヴクラフト成分たっぷりの物語で、クトゥルフ好きの方にはおすすめです! 不気味で不可解な世界観がとてもよく表れています。

第二章 - 3 《森の中 The Woods》の黒山羊の描写は恐ろしいですね。あの鳴き声は名状し難い恐怖感があります。 SAN値がごっそり削られるよい作品です。

★★★ Excellent!!!

私はラブクラフトの作品を読んだ事がないのですが、面白く最後まで読めました。
丁寧な描写により、するすると情景が頭に浮かんできて、主人公の苦しさが深く心に刺さります。
そんな主人公に、救いはあるのだろうか?

オリジナルのラブクラフトも読んでみたいなぁと思えますし、クテゥルフ入門にも良い物語だと思います。