現在進行形の後日談10 ここまでで得た知見などを記しておきます

 長くなりましたが、実に苦節二か月戦って、やっと離職票が発行されました。

 伴ってまだ出るまで予断は許されませんが、失業手当の受給も出来そうな感じで、ようやく親も安心させられそうです。


 それで今回は少しだけここまでで得た経験と情報をまとめようかと思いました。

 特に今回のようなややこしい案件では泣き寝入りや対応出来ないだろうと諦めざるを得ないと思う方がきっといるでしょう。

 そんな後々似たようなことになるかもしれないどこかの誰かのために、少しでも情報として足しになることを祈って記しておこうかと思います。



Q、会社が雇用保険入って無かったし給料払わないし離職票発行してくれないし失業手当出そうにないしもぅマヂ無理。リスカしょ・・・

A、わりとどうにかなります(した)(可能性的に)


◎まず相談

 今回に関しては結構「無理でしょこれ……」って状況から何とかこぎつけられました。

 当初私は諦めていたのですが、訓練の窓口の方の強いススメなどで雇用保険適用課などに窺ったりして何とかなった次第です。


 というわけで、まずですが、お近くのハローワークの雇用保険の窓口に相談して下さい。適用課でなくても雇用保険で相談受けてくれそうな窓口へ。

 労基は? と思われるかもしれませんが、労基は事業主に対しての雇用保険などの対応が主で、権利の得失などは全てハロワで行ってます。

 相談前はこんな状況相談出来ないと思いがちでしたが、向こうも仕事なので(恐らく)しっかりと対応してくれる筈です。

 ただ離職票の発行を含む確認請求などはあくまで働いていた事業所の所轄であるハローワークで行われる為、所轄のハロワがわかってる場合はそっちに行った方がスムーズかもしれません。


 で、窓口に相談する時は、そこで

〇会社都合と思われる案件(未払いなど)なら現在の状況などをなるべくしっかりと伝えること

〇持っているなら給与明細なり支払われていた通帳、タイムカードなり全て持ってく

〇契約していた事業主の連絡先を全部伝えること


 が大事です。流石に情報何も無しだと厳しそうです。

 ただ相談はタダなんで行ってみて下さい。相談せずが一番ダメです。

 それと可能な限りすぐが望ましいです。理由は次で。


◎ハロワは確認請求に入る

 ここからハローワークは確認請求に入ります。

 ただし所轄のハロワでない場合は、資料の郵送などで一旦時間がかかります。

 更に、ここから事業主への郵送連絡、確認などが入るため少なくとも届いてからも一か月ほど時間がかかることを見積もっておいて下さい。

 ちなみに事業主との連絡がスムーズに取れなかったり資料が足りなかったりすると、それだけズルズル伸びいていきます、多分。

 なので先んじて書いてた通り、窓口には絶対に連絡付きそうな連絡先を片っ端から教えておいた方が無難です。


 この辺が可能な限り早めにやった方がいい理由です。

 私の場合は、最初の三週間ほど様子を見てから後は一週間か二週間に一度ほど、こちらから連絡を取るような形で対応しましたが、向こうも早急に対応しないといけない案件以外は後に回しがちです。

 なるべく忘れずにたまに状況を窺った方がいいでしょう。

 ただしょっちゅう聞くのは向こうの手間と迷惑になるので程ほどに。


◎仮手続きも可能である

 離職票が発行されそうな目途がついたり、状況に応じては、失業手当の給付については仮手続きが可能なようです。

 勿論離職票が発行されないといけないという前提はありますが、窓口に聞いてみて下さい。対応して頂ける可能性があります。

 この辺りは確認請求しているハローワークや自身の住まいの管轄になるハローワークへ。状況などにも依ると思いますので。


◎会社都合と自己都合

 結構、失業手当の給付などに違いが出るので気を付けてください。

 自己都合だと初回認定日から三ヶ月後に。会社都合だと初回認定日から一週間以内。支給タイミングだけでもかなり違います。

 会社が賃金遅配などをしているなら辞め方に関わらず会社都合になる可能性もあるので、会社が社会的に悪かった場合は退職理由などで、ちゃんとその旨をしっかり説明した方が良いと思います。



Q、給料の未払いとか、そうでなくても失業とかでお金がやばいけど、働き口が見つからない上、金が……。

A、区や市の生活相談の窓口を探して、相談してみて下さい。


◎困ったら役所と連携してる相談窓口を頼ろう

 区や市と連携してくれてる社会福祉法人とかが相談を請け負ってくれてる筈です。

 応援コメントで鴉さんからもご指摘頂いておりますが、『生活困窮者住居確保給付金』という制度があったり、他にも無利息の融資(こちらはそもそも地域によっては無かったり、審査が厳しかったりするかもしれません)などもあったり、それらの手続きを一緒に対応してくれるなどしてくれます。

 家賃の給付金も前提条件があるので確実ではありませんが、比較的審査自体は前提条件に当てはまれば通るようなので、本当に厳しい時は相談してみた方がいいでしょう。


 ただ、申請にあたって生活状況や収入状況、世帯外からの経済支援などに関して事細かに聞かれます。また給付金の申請が通っても、週一回、ハローワークでの相談と、就職活動の実施、窓口での面談が義務付けられます。

 真面目な活動が見られない場合は打ち切られることもあるそうなので、楽して家賃が貰えると思ってると、痛い目を見るかもしれません。


 それでも相談しないよりはマシだと思うので、もしそういう窓口があれば是非。

 ただ万能的に助けてもらえるわけではありません。

 生活保護は制限も大きく生まれますので、まだしっかり働いて頑張れるって人は頼ってみてもいいでしょう。



Q、で、給料の未払いはどうなの?

A、もぅマヂ無理。リスカしょ・・・


◎ごめん、これは難しいかも

 ここに来てこれかいとなりそうですが、こればかりは一筋縄ではいきませんでした。

 というか、未だにバトルの真っ最中ですし、かなり困ったことにこれらの問題は本当に解決し難いです。


◎労働基準監督署を使う

 鉄板ですね。

 注意が必要なのは【労働基準監督署には強制執行権は無い】ということです。

 刑事罰が下る可能性はありますが、基本的には是正勧告での対応です。

 ですので、給料を何が何でも払わせてやるとなると、どうしても裁判所を通す必要があります。


 また労基に相談する場合、ちょっと注意が必要です。

 まず未払いの賃金に対しての相談には、先に督促状を出すことを進められます。

 いきなりは動いてくれません。それが駄目だった場合、配達証明とコピー(内容証明までは労基は求めないけど、裁判考えてるならやっといた方がいいです)を持って、【働いてた会社の所在地を管轄してる労基に相談にいって下さい】と恐らく言われます(自分の近くの労基と仕事先の管轄が違う場合)

 どうも本社的な事業所である必要はなく、チェーン店などでも働いてた店の所在地が労基の管轄として扱われるようです。恐らく。


 それでも会社に対してのプレッシャーは与えられるので、破産寸前とかでなければ相談してみるのはアリだと思います。

 ただ無い袖は振れぬって感じの会社だと、是正勧告も意味を成さないかもしれません。今回のうちの件です。私はまあ行ってないんですけど(他のバイトとかが労基に駆け込んでるらしい)


◎法テラスを使う

 私もツイッターの方に教えられたりしましたが、所謂経済的困窮者でも利用出来る弁護士制度みたいなもんですね。いや、厳密には違うかもしれない。

 要件さえ合えば、無料で相談出来て、経済的かつその他の条件がありますが弁護士費用などの一時立替え(支払いは必要・猶予・免除アリ)も行ってくれます。

 どうしても決着がつかないならば、やはり法的手段に頼るしかないかもしれませんね。


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 取り敢えず、パッと思いついたのはこんなところでしょうか。

 就職に関しては知りません。私がしたい。

 一応、ハローワークでは求職者支援訓練や雇用保険受給者対象の職業訓練なども行ってるんで、窓口に行くのがやっぱりオススメですね。


 こいつ窓口での相談のオススメしかしてねえなって、書いてる俺自身も思うんですが、やっぱりこういう事案は相談がどうしても主になりますね。

 個人ではどうしようもないことなので、公的機関の助けを存分に借りて下さい。


 後、ここまでで長々と書いたことを一発でポシャルようなお話で申し訳ないのですが、何のかんのいって証拠が全て感もありました。

 離職票に関しても、最後スムーズだったのは、クラウド勤怠に残っていた給与の大まかな明細票6か月分を渡せたおかげです。

 私の場合は給与明細なども全然貰ってなかったので、本当にそういう意味で四苦八苦したので、皆さんは常に証拠は手元に残すようにして置いて下さい。

 それは雇い主が良い人だとか何だとか関係ないです。

 もしもの自衛のためにしてください。

 勤怠も自身の手書きなどでつけたものでも十分証拠として(労基では)扱ってくれるそうなので、残しておくことが大事なようです。



 長くなりましたが、最後に己鯖、ハイペナ、ブラゲ民のツイッター部の皆さんに謝辞を。

 色々と発狂してきましたが、何とかここまで来れたのも皆さんが見守ってくれたおかげです。

 富士山を登頂したのはいいけど、お前まだアルプスもエベレストも残ってるからなみたいな状況ですが、一先ず、本当に、きっと、恐らく……たぶん、ここで一息はつけると思います。

 

 次回の報告はトラブったら金曜、何事も無ければ25日の認定日かなあ。

 したらな!

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