あとがき
今回は『俺がバイトを失った日』を最後まで読了頂きありがとうございました。
「金が出ないのに暮らしていけるわけがない、フィクションだろ?」とお思いの方も多いと思うのですが、十割ノンフィクションです。
これに関して、どうやって暮らしていたのかといえば、先に書いてます通り、分割での給料振込や店の現金収入の横流し、元の貯え、PBWのGMアルバイトなどで、ギリギリ持たせていました。元の蓄えはすぐ消し飛びましたが。
とはいえ、本当にギリギリなので、口座は毎回すっからかんでしたし、職を失した現状で給料日を超えた今日も給料は入っておらず、ひと月暮らせるか怪しい状況だったりします。
口座額三桁というのも冗談でも何でもなく、大体そんなもんでした。恐いねー。
税金類も細々と払える時は払ってはおりますが、どうなるかわからない次第です。
とはいえ体力的にはまだしも、精神的には完全に疲れてしまったのも事実で、金のあるなしに関わらず、しばらくは休養しようと今回は決めました。
それで、まあせめて休養するなら物を書く腕が錆びついてきてるし、何か記すか、ということで二日連載でこれを書き記すことにしたのが今回の作品制作の始まりでした。
今回の話に関しては、長々ぐだぐだと書くと気が滅入るだけの内容になりそうだったのと、そもそも内情を詳しく書き過ぎると、あまりにもブラックジョークでは済まない話になりそうだったので、サクッと笑える感じにブラックジョーク調で書いて、後は強く当たって俺を拾えそうな偉い人が見てくれる流れで(八百長)という感じに仕上げたつもりでした。
それでも尚思いの外、方々から「全く笑えん」というお叱りと同情の声をいただき、反省している始末です、はい。
後はちょっと最後いい話っぽくして取り敢えずコンテスト応募しとくかって思ったら大して地元感も良い話感も出ませんでした。地元感っつーか投げやりな秋葉感しかねーな? 弱ったねこりゃ。まあいいか。
さて、ここまで読んで下さった方々は大体が「労基に駆け込めおバカ」という感想でケリをつけそうなのですが、正直個人としてはどうするのが正しいのか迷ってる次第です。相談用の諸々は用意しても保留にしておこうかなと、今のところは思ってるぐらいでしょうか。
何にしても、今は目の前の職を見つけるという(個人的な)難題に取り組まないといけないこともあり、そちらはどちらにしても後回しかなと。
またともなって、この話はブラックな面をことさらあげつらうような作品ではありましたが、誤解して頂きたくないこともあり、それぞれの仕事のスタイルや会社の困窮だけで、その人の人間性全てまで否定していいと俺は思っていません。
そも言うなら、私個人も大概仕事のできないダメ人間なので、そいつが何の気なしにただ人間批判するのも、というのもあります。
例えばNさんに関しては度々苦言も記していますし、非常に怒りっぽく悪い人間の典型のように文面では書かざるを得ませんでした。
実際、Oさんの一件、仕事の上司という点を差し置いても酷い罵詈雑言、また様々なところで見て取れる『他人に厳しく、自分に甘く』という態度などは、正直言って酒に溺れる点も含め、私も擁護出来ないし、したくもありません。
ただ、本編でも記しています通り、基本は気のいい兄ちゃんなんです。
下の者は守らないといけないなど、ダメなところの分、良いところも持ち合わせている人です。自分が受けた庇護も顧みると、「いや、あいつはただの最低の上司だった」と記すことは出来ません。
職人気質、昔気質な人というのが近いところなんでしょう。仕事上だとウマのあう、あわないが本当に大きい人です。
社長に関しても、資金管理のルーズさや、見通しの甘さ、自転車操業状態の会社の具体的な打開策の無さなどは、はっきり言えば法で裁かれてもおかしくないギリギリのラインとも言えるダメさです。
それらを見ないふりをして、「心根は良い人だよ」とは私も流石に言えません。
現在進行形で会社の延命のためだけに社員がいるような状態ですし、潰せばいいとは言えずとも、何かはっきりとした展望無しでは、このまま延々苦しむ人間がいるだけの会社として存続することになるのは目に見えています。
これははっきりとダメだと言わなければいけないところでしょう。
一方でお人よしながらも会社を支えるために奔走し続けてる人でもあり、俺にゲームを一緒に作ろうと夢を語ってくれたりもしました。
勿論、リップサービスもあったのでしょう。でも、Nさんと同様、一年ともに苦難の中で戦ってくれた人であり、ただバッサリと「社長の器でない」とだけ書くのは、人間として間違っていると思い、この後書きでは色々と触れております。
社長とも一年、要所要所で触れ合いましたが、それを書くと長くなって蛇足でしか無いような気がし、本編では結局触れる機会がありませんでした。
外伝的に気が向いたら記すことが出来ればなーとは思っております。
――今回の話の中で、仮に私が一番苛立ちを覚えた人物というならば、実は知人に一番苛立ち、怒りを覚えています。
失敗は勿論私のせいなので申し訳ない気持ちもあります。が、今回、彼が色々語りながら紹介したのは自分が懇意にしていただけの先行きが立つかも怪しいベンチャーでした。
恐らく資金繰りが悪化することも予想の範囲にあったでしょう。それを見て見ぬふりをして私を紹介し、事務だなんだの話も全く擦り合わせをしてないのですから、本当にこの人は「紹介しただけ有難がってくれ」というタイプなんだろうな、とため息を吐きました。
最近も店に出ている最中、社長とともに投資家を連れてタダ酒を飲みに来ていましたが、会社がやばいことになってるのを知っているはずなのに、彼は私に謝罪の一言もありませんでした。
私ももう今更正社員どうこうも事務どうこうも思ってなかったので、無視して接客をしましたが、始まりのあの時、一言、「相当なベンチャーだから覚悟がいるよ。社員になれるかもわからないよ」と言ってくれれば、私もここまで困窮することはなかったろうにと、頭に血が上りそうだった面は……否めません。
まあそれはそれとして、今回、私が限界に到達したのは彼らのせいだと断言します。
が、同時にそれを言い出しても始まらないとも、私は思っています。
なので、良ければ誰かの人格否定をするよりは、私が良い方向に向かえるといいねと応援して頂けると幸いです。
そうして頂けると本当、「折角こんなアホフィクションみたいな話を一年以上丸々体験しきったんだし、書くか!」となって、こんなの記してるアホ底辺な私も救われる思いです。
後は職の応援などもとても助かる次第です。こういう職受けてみれば? などでも全然助かりますし、ちょっと紹介出来るよ、などでも助かりますし。
ここで一つ、親を安心させてあげられる職に辿りつけるよう随時模索していくつもりではあるので、ぜひ応援して頂ければと思います。
また、他には、読んでいるかもわからないのですが、私と同じく仕事で辛い環境にある方々。
私の今回の件は体力的・仕事の束縛時間的に辛いモノではありませんでした。
どちらかといえば仕事時間は恵まれていましたし、給料が出ない事と精神的にやられることがメインなので辛さの質が全く違うと思います。
なので辛さを同じものだとは言えないのですが、こういう金すら貰えず辞めて更に無一文なアホ底辺もいるんだ!と思って、元気を出して頂いて、仕事を辞めるなり、新たな道を歩んで頂ければと願っております。
昨今は自殺の話も多く、若いアイドルが自殺した何て話も流れてきています。
もしもの時は、ふとでもいいので、こんな間抜けで金すらもらえない底辺話もあることを思い出して下さい。私もしょっちゅう死ねと罵倒されていましたが、死ぬ気はさらさらありませんでした。
生きてりゃいいこと多分ありますよ。俺はそう言いたいです。
んじゃま、書きたいことは大体書いたので、この辺でおいとまします。
宜しければレビュー点などつけて、そこそこ話が目につくようにして頂けると、作者が狂喜乱舞して喜ぶので是非ともお願い致します。
んでは。是非みなさん、元気で生きていきましょう
今日も明日も明後日も――――。
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