吸血鬼と眷属の弾丸協奏曲《バレットコンツェルト》を読んだキロール
これは作品を読んだ感想ではない。キロールと言う人間がどんな人物か示すための心の流れを記したものに過ぎない。
……人には、得手不得手ってあるんだなと言うのが良く分かった。
これは誰が悪い訳でも無く、人には違った感性があると言うだけに過ぎない。
以上である。
と、ここで話を終わらせてもつまらないので関係無い事でも書こう。
私は復讐者の話が好きだ。
忠臣蔵から始まり、子連れ狼等の時代劇によくある題材ではあるが、それ以外にも多様にある。
特に好きなのが、妻子の仇を討つために狂人の如く戦いまくった『ニンジャスレイヤー』のフジキド・ケンジ等は涙無くしては見れないエピソードもある。
彼が妻子の供養の為に数多のニンジャの生首をシャチホコガーゴイルに詰めながら、自身も妻子を殺めたニンジャとなったのかと苦悩する様はアニメイシヨンでも見たかった。
……字面にすると酷いな。
文章にすると何とも言えない可笑しさ(狂気)を感じる『ニンジャスレイヤー』だが、復讐者を主人公にした際のメソッドはしっかりと受け継いでいる。
復讐の為の狂気、時折それに懊悩する人間性。
そして、復讐の直接的な相手が居なくなった際の無常観をしっかりとあの文章で綴っているのだ。
ある意味ネタ小説ではあるが、それだけに留まらない世界観や設定、そしてドラマが描かれている。
どこまでも自分達の描く世界観を信じ、書き切った原作者と、ツイッターと言う小説の不向きとも言えるツールを駆使して、自分達が面白いと信じた作品をただただ翻訳して呟き続けた翻訳チームの強固な意志には敬服する。
翻訳チームは仕事をしながら、フォロワーが殆ど居ない段階で延々と物語を呟いていた。
フォロワー数893人を超えたのは大体ツイート初めて半年後。
書籍化が2012/9/29なので大体2年とちょっとか……こうしてみると早いな。
そしてニンスレの翻訳チームは、今ではダイハードテイルズ出版局としてエンターブレイン以外にも筑摩書房から『妖怪処刑人小泉ハーン』を、幻冬舎から『オフィスハック』を出版している。(ダイマ
何が言いたいのかと言えば至極簡単。
自分が面白いと信じた作品を書き切り、発表していくことが大事なんだと言う事。
色々と言う奴らが居ると思うけれど(私を含めて)気にせずに書き続ける事。
多分、それが一番なんだと思う。
感想なんて気にするな、自分の書いた作品は自分が一番の理解者だ!
そう、こういう自主企画やりながら強く思った次第。
……そうは言うけど、感想貰うと嬉しいよね。
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