概要
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館に監禁された十人。状況の掴めぬ僕らに告げられたルール。
「貴様ら方がここを出る方法はただ一つ。首謀者を特定し処刑することであります!」
首謀者だと疑われた者の末路は、処刑。
それを避けるには、立ちはだかる殺人トリックを看破し、殺人を犯した首謀者を特定するしかない。
己の身を守るため、首謀者を突き止めるため、大切なものを守るため、そして自身の正体を隠すため。僕らは――嘘をつく。
糾弾、脅迫、偽証、捏造。
嘘で嘘を雪ぐ、僕らの推理バトルが始まる。
【この小説の見どころ】
・真相解明だけじゃない! 参加者同士の”推理バトル”で自身の無実を証明せよ。
・協調? 裏切り? 自分の身を守るため、時には仲間を裏切ることも。
・物語の進行を徹底サポー
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!殺人鬼を処刑せよ! 命をかけた推理デスゲーム!
セクハラ上司を殴って職場を解雇された翌日。目を覚ました黒日テイシは、出口のない館に監禁されていた。館には自分と同じ境遇の人間が九人。生存者の中に首謀者が潜み、殺人を行うと宣言した。館から生きて脱出するには30日間を生き延びるか、首謀者を特定し処刑すること。生き残りをかけたデスゲームがはじまる。
館に集められた十人は、銀行員、探偵、法学生など職業も年齢もバラバラな男女たち。その中にはテイシの幼馴染・赤富士マコがいた。素直すぎるマコを守るため、スタンドプレーをとったテイシは危険人物として周囲に認識されて窮地に陥ってしまう。
生存者は一癖も二癖もあるくせ者揃い。優しそうな顔も、怯えた顔も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!映像化にも値する精緻なクローズド・サークル
すごい作品です!
ある無関係な10名が、なぜか舞台となる施設に閉じ込められ、そこで殺人事件が起き……、という米澤穂信氏の『インシテミル』を彷彿とさせる内容ですが、ここではただ生き延びるだけではなく、『クビ』と呼ばれる殺人犯を投票によって決定し処刑しないといけないという、凄まじいルールが存在します。
これによって、『クビ』から身を守るだけではなく、自分が『クビ』だと思われないような心理戦まで求められ、大変ボリュームのある内容となっております。
これだけのからくりが存在しますので、第1章だけでも読みごたえ抜群ですが、『クビ』が誰なのか看破されると思いきや、まだまだ終わらないという。推理力の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ミステリィおたくの貴様ら方よ、これぞ真の読者参加型ネット小説であります
昨今『ゲームみたいな』ミステリィ小説は別に珍しくはないが、本作は何と最初から『ゲームであることが前提』のミステリィ小説だ。
例えば、読者がいつでもコメント等を述べることができて、作者のほうもこれまたただちに作品に反映することができるといった、ネットならではの特長を最大限に生かした、これぞ時代の最先端を行く作品とも呼び得るだろう。
よって、本作は最初からすべてにおいて、読者が本作をゲームとして見なし、自らも参加し、我がことのように楽しむことができるように、徹頭徹尾設定されており、登場人物は主人公やヒロインも含めて単なるゲームのコマに過ぎず、ストーリー自体もただの状況説明でしかなく、重…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巻き込まれたのは投票型殺人推理ゲーム。生き残る道は推理だけじゃない!?
1章が終わったら絶対レビューを書きたいと思っていた作品でした。
この度は第一部完、おめでとうございます。
濃厚な推理小説であると同時に作者のお茶目心満載なミニコーナーを携えて送る、刎ねるディスカッション。
奇天烈で悪趣味な殺人ゲームマスターAI「ポリス君」主導の元、脱出不能な屋敷の中へと拉致軟禁されたプレイヤー達は、たった一人、このゲームの主催者であり、黒幕、「クビ」を名乗る人物が自分達の中に紛れ込み暗殺を企てている事を知らされる。
誰か一人が殺される度に開始される推理型答弁ゲーム『刎ねるディスカッション』を経て、投票により奪われる命は自分か、他人か、はたまたクビか……
この作品の面…続きを読む