巻き込まれたのは投票型殺人推理ゲーム。生き残る道は推理だけじゃない!?

1章が終わったら絶対レビューを書きたいと思っていた作品でした。
この度は第一部完、おめでとうございます。

濃厚な推理小説であると同時に作者のお茶目心満載なミニコーナーを携えて送る、刎ねるディスカッション。

奇天烈で悪趣味な殺人ゲームマスターAI「ポリス君」主導の元、脱出不能な屋敷の中へと拉致軟禁されたプレイヤー達は、たった一人、このゲームの主催者であり、黒幕、「クビ」を名乗る人物が自分達の中に紛れ込み暗殺を企てている事を知らされる。

誰か一人が殺される度に開始される推理型答弁ゲーム『刎ねるディスカッション』を経て、投票により奪われる命は自分か、他人か、はたまたクビか……

この作品の面白い所は本当に真実に辿り着く必要が無いという事でしょうか。

作中での最も大切な部分は当然、何より自分の命。

自らが犯人と疑われた際にそれを否定する詭弁、他人を犯人に仕立て上げる虚言すらもゲームの見どころであり、ただの推理では終わらないゲームとしての側面が物語を非常にうまく盛り上げています。

挑戦的な作者様もといポリス君から、作中の謎に対するヒントもあれば、ネタバレOKな討論の場も用意されているのでミステリー好きな紳士淑女の皆様

是非モニター越しに『刎ねるディスカッション』を御覧ください。

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