映像化にも値する精緻なクローズド・サークル

すごい作品です!

ある無関係な10名が、なぜか舞台となる施設に閉じ込められ、そこで殺人事件が起き……、という米澤穂信氏の『インシテミル』を彷彿とさせる内容ですが、ここではただ生き延びるだけではなく、『クビ』と呼ばれる殺人犯を投票によって決定し処刑しないといけないという、凄まじいルールが存在します。

これによって、『クビ』から身を守るだけではなく、自分が『クビ』だと思われないような心理戦まで求められ、大変ボリュームのある内容となっております。

これだけのからくりが存在しますので、第1章だけでも読みごたえ抜群ですが、『クビ』が誰なのか看破されると思いきや、まだまだ終わらないという。推理力のない私は、さっぱり誰が『クビ』なのか見当もつきません。

読了までレビューしないつもりが、我慢できずレビューしてしまっております(笑)。

まだ作品は続きますが、これだけでも充分に★3つでおすすめできるレベル!

実写の映画としても、かなり面白くなりそうな作品です★

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