子どもの頃の帰り道、いろんな場所へ道草して遊びませんでしたか?道端の草花を摘んで、遊んだりしませんでしたか?そんな体験のある方へ、ぜひオススメしたい作品です。『私』とすーちゃんのほのぼのとした日常から、懐かしい記憶がよみがえってきます。すーちゃんが教えてくれる植物の知識に、「そうだったの!?」と唸ってしまうことも。読めばきっと、忘れかけていた道端の雑草が、懐かしい宝物に変わる。そんな、ほっこり温かい作品です。
そういう、言われてみれば当たり前の事を描いた素晴らしい作品。大きなドラマは一つもありません。しかし、小さなエピソードの連なりが最後にもたらす感動は、我々にとってひどく身近で、見落としがちな風景を切り取ってみせてくれます。
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