ティル・シュライベンの戦記『雪原のメルヘン』

氷河期の訪れは力の無き者を死に追いやり、価値観は中世へ逆戻りした。人々は王政復古を選んだ……帝政ロシアと長期に渡る戦いを続ける第三神聖ローマ帝国。ティル・シュライベンは軍に志願するが、宣伝省新聞班に配属される。彼は偶然にもロシア軍に関する機密文書を目にする。そこに書かれていた＂スネグラーチカ＂とは一体何なのか？ 取材により知遇を得たライネルト少佐から、＂スネグラーチカ＂の話を聞く。メルヘンはロシアへと続く……

ティル・シュライベン少尉……ローテンブルク出身の学徒兵。バイエルン王立陸軍省報道局新聞班所属。校正が主な仕事である。
ユーリウス・フォン・ライネルト少佐……バイエルン王立陸軍の装甲擲弾兵の搭乗員。病気療養で帰国。現在は陸軍のサッカー・クラブに所属。現国王の庶弟という噂も。

ペトロヴ…続きを読む