概要
波を蹴って、東へ
注:以前に書いた『星の都の子どもたち』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883719749)の番外編です。
恋人に振られ、職もなければ金もないハサン。傷心の彼は旅に出、そしてひょんなことから東へ向かう船に乗ることになるのだった。
恋人に振られ、職もなければ金もないハサン。傷心の彼は旅に出、そしてひょんなことから東へ向かう船に乗ることになるのだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ぼんやりハサンの大冒険――海のアラビアンナイト
顔はいいけどだらしない、賢いんだか愚かなんだか分からない――そんなつかみどころのないヒーロー(?)ハサンが、人違いから船に乗って冒険をすることになるお話です。
このハサン、ひょうひょうとしていて、何がどこまで本気なのか分からない。
計算してやっているわけではないんですね、本人が本当に自分の置かれている状況を分かっていない。
海賊に襲われても、魔術師の珠を拾っても、なんだかどこか他人事……。
彼は「本気になる」ということがないんです。
その上、何か特別なことができるわけではない。むしろ、船室に隠れて時をやり過ごすような奴で……。
でも、どこか憎めない。
なんとなく、ハサンが冷静に状況を見てい…続きを読む