第26話 場を大事にする

 例えば、京都を舞台にした小説を書くとします。最初に京都を切り出しておいて、そのあとに説明があまりないとしたら、京都を目当てに読んだ人はがっかりするでしょう。なぜなら、京都の魅力がわからないからです。このように、地名を出す場合は詳しく書いてもいいのです。そうすると、小説がリアリティーを持ち始めます。しかし、これには弱点があります。忠実に文章で再現するのは、並大抵のことではありません。読者が物足りないと感じたのなら、それは失敗です。ライトノベルでもそうです。架空の世界はさらに読者の共感を得るのが難しい。存在しないからです。僕はそう思います。

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