第8話 プラスとマイナス

 人には良い面と悪い面があって成り立っています。これと同じで小説の内容にもプラスとマイナスがあれば、きっとリアリティーが出るでしょう。早い話が、プラスだけやマイナスだけなのは小説の内容が単調になりやすいということです。それと読者思いがどうつながるか? 純文学なら単調でも構いませんが、一種の娯楽性を読者は求めています。なので、プラスとマイナスが両方、必要なわけです。ここで例文。


 僕は生徒会長で優秀、先生からも注目されている。彼女だっている。出来ないことは何もない。


 これだけでは単調になりやすいのでつまらなさそうですね? なのでマイナスを加えた修正文を書きます。


 僕は生徒会長で優秀、先生からも注目されている。彼女だっている。しかし、ひとつだけコンプレックスがあった。それは僕の家は母子家庭だ。


 どうでしょう? これで少しは読者も読もうって気になるでしょうか。あとは作者の好みにもよります。しかし、プラスとマイナスはバランスが難しいのです。そこは書いて書いて書きまくるのです。そうすれば、きっとバランス感覚が養われます。

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