第18話 タイトルで書く文章も変わる?

 これは考えてみたのですが、タイトルによっては中の文章も変わるのではないか? と言うものです。例えば、純文学とライトノベル。この二つは対極にあると言っても過言ではありません。さて、タイトルの話です。


 夜の道


 夜中に道を歩いていたら妹が幼なじみ(彼女)とケンカしてました


 この二つはタイトルから、中身の文章に期待する予想にズレが出ると思うのです。まずは、「夜の道」の書き出し。


 静かで暖かい、夏の訪れから一週間。セミは今は眠っているのだろう。例えばこの道は川へ向かっている。この歩みを止めることは出来たはず。


 次は「夜中に道を歩いていたら妹が幼なじみ(彼女)とケンカしてました」の書き出し。


 暑いよなぁ、夏って非リア充の俺からしたら迷惑以外の何物でもない。あれ、遠くで聞きなれた声の、それも口げんからしき声がするぞ?


 どうでしょうか? 二つのタイトルからの期待通りでしたでしょうか? つまり、タイトルには作品の雰囲気を決定させてしまう力があるのです。そして、タイトルに背を向けたような文章だと、恐らく二つは第一印象を損ねます。最近になって気付きました。なぜ、ライトノベルは描写が読みやすいのか。また、純文学は読み応えがあるのか。タイトルって不思議ですね。

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