第12話 番外編 僕の文章力

 僕の文章力は至って普通です。チューターから修正される程度です。しかし、教えてばっかりはダメなのです。だから、僕の文章力を小説で表現します。お付き合いくださいませ。


 ベランダの方を見やる。カーテンが半開きだ。風が少しは入ってくる。外はとっくに日が暮れていた。ソファに座っている。ぼろぼろのソファ、毎日ここで眠る。ひとりぼっちの夜だ。

 三通のラブレターは愛しい女性に渡せた。冬、春、梅雨にわけて。今は秋、結果がどうあれその女性とは仲がいい。フラれたけど、彼女は今のままがいいらしい。純子さん、君の笑顔を胸に抱いて、ひとりで眠りにつくよ。

 僕が書いたのは君に向けた恋の小説。結末はなんだかあやふやになった。でもね、純子さんの笑顔が見たいから、僕は書き続けるよ。一方的な僕を受け止めてくれる優しい純子さん。

 君が僕をフった理由はわからないけど、僕はいつでも純子さん、貴女を大切に想っている。


 読んで下さってありがとうございます。あくまでワンシーンとさせていただきました。僕の恋愛観は実際の恋愛に関係しています。なので、少し違和感があると思います。以上が番外編でした。

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