第10話 情報は少しずつ

 これは、情報は少しずつ出していく。と言うものなんですが、具体的には主人公の過去、現在、状況などですが、一気に出してしまうと、作品全体が見通せてしまうのでつまらなくなるという。これも、わかりやすさという読者思いに対しての二律背反でもあります。バランスが大事なのです。と言われても、それがわからない、そうなります。ここで例文。主人公は片思い、という設定です。


 僕はみっちゃんが好き。けれども小中高、ともに告白が出来ない。


 わかりやすいので、謎を探すことには恵まれません、同じことをチューターに言われました僕。少しずつ情報を出す修正文を書きます。


 小学生の時にみっちゃんと同じクラスになった。一緒に遊んだこともある。中学生の時は、なんだか話すことも少なくなっていった。なんでだろう。高校生である現在、みっちゃんはキレイな女性に見えてきた。あれ、どうしてこんなにも胸が高鳴るのだろう。もしかして、僕はみっちゃんのことを……。


 どうでしょうか? 話に気になる点が出たでしょうか? つまり、最初から話を全て出すのではなくて、少しずつ情報を出すのが謎があっていいと思います。これも参考程度にして下さいね。

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