第6話 細かく、深く

 さて、僕が苦手なものとして、細かく描写したり立体感を出したりするなのですが、今回はそれについて語ろうと思います。早速、例文。


 バウムクーヘンがある。美味しかった。


 これではさらっとし過ぎですね。なので細かく立体感を出す努力をします。


 かわるがわるバニラ味とチョコ味のバウムクーヘンが並べられている。キレイだな、私はそう思った。部屋には甘いよい香りが満ちている。バウムクーヘンは全部で数えてみて二十個が一列を成している。こうやって見ると、バウムクーヘンは芸術的だなぁと私は感じた。なぜならドーナツのように穴の空いたそれは、無限大の∞マークのように見て取れるから。このバウムクーヘンたちをいつまでも並べたのなら、私はそれらに沿って散歩したいと思う。


 少し長くなってしまいました。立体感は僕も自信がないのですが、書かないよりは細かく深く語る方が伝わりやすいと思います。あとはイメージを展開する。これで作者のメッセージが読者にも伝わると思います。

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