第7話 異性を演じること
異性を演じること、それは異性になりきって一人称の小説を書くことです。あれは忘れもしない初めての推薦。僕が書いたのは中学生で女子の物語りでした。しかし、評価は異性の視点で書いたがために、作品に奥行きがない、つまりは全体が惜しくなったということです。主人公が小学生の女の子みたいと、クラスメイトからも読まれてそう言われました。それ以来、学校の提出作品では男性視点で書いています。僕は男性なので。いかに異性の視点が難しいか、これから例文を書きます。恐らく違和感があります。どうぞ。
私は女子高生。今日から大人みたいになるって決めた。けれども、遊びたい。髪の毛を茶色にしてみる。寄ってくるのはタイプじゃない男ばっかし。ちがうの、私には好きな人がいるの。普段は子どもっぽいけど、いざというときリーダーみたいになれる憧れの先輩。でも、先輩には彼女がいる。諦めるしかないのかな。好き、抑えなきゃいけないのにどうしようもなく心では想っている。私、どうしたらいいの?
うーん、これが限界でした。難しいですね、異性を演じることは。だから、異性の視点で書くときは異性に取材しましょう。きっと、それが異性を演じることにつながります。
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