概要
ストーカーが女優志望を殺した。「誰」ではなく「何」が浮かび上がる。
被害者:井上友里恵(芸名yu-ri)25歳 女優志望
被害者の母:井上友香 50歳 主婦
被害者の友人:佐藤愛美(芸名まななん☆100%)32歳? 歌手志望
被害者の恋人:島雄平 26歳 フリーター(自称俳優?)
加害者:峠正茂 35歳 会社員
私:藤田健吾 35歳 ライター(自称)
自宅近くで葬儀が行われ、取材陣で溢れかえっていた。
事件に興味を持つことができたのはそんな偶然からだった。
多少の銭稼ぎに繋がるかと思い取材を申し込むとあっけなく承諾。
誰もが何かを探しているみたいだ。
被害者の母:井上友香 50歳 主婦
被害者の友人:佐藤愛美(芸名まななん☆100%)32歳? 歌手志望
被害者の恋人:島雄平 26歳 フリーター(自称俳優?)
加害者:峠正茂 35歳 会社員
私:藤田健吾 35歳 ライター(自称)
自宅近くで葬儀が行われ、取材陣で溢れかえっていた。
事件に興味を持つことができたのはそんな偶然からだった。
多少の銭稼ぎに繋がるかと思い取材を申し込むとあっけなく承諾。
誰もが何かを探しているみたいだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!女優は二度死ぬ。一度目は刺されたとき、二度目は忘却されたとき
女優志望の25歳・友里恵が殺害されたことをきっかけに、自称ライターの藤田が、関係者に聞き込みをしていく様子を描いた作品。
荒削りだが独特の緊張感を持った心理小説で、芥川龍之介の「藪の中」を彷彿とさせる。
が、この作品では犯人や動機はもはや重要ではない。
ここで表題を想起すると、つまり死者の情報を集めることで死者のイメージを再構築する作業がまさに「エンバーミング」「カットアウト」ということになるのだが、いわば本作はその時間的進行の中で人々が振り回され、発狂や忘却という形で変容していく様が、テープ起こしや手紙といったメディアの意匠を駆使することで描かれる。
ミステリであれば、謎という中心へ…続きを読む