2012年12月某日 佐藤愛美
●お久しぶりです!最近ちょっと忙しくて…何度も延期してもらって申し訳ないです!
○いえ、大丈夫です。むしろこんな年の瀬にありがとうございます。
●こんな風に色々とお話しができるの、楽しいから大丈夫ですよ~!それで、芸能関係の人に私のCD渡してくれました!?
○はい。あの…あまり大きな声じゃ言えないですが…1番大きな芸能事務所と、佐藤さんが1番好きなアイドルが所属している事務所に…お渡しさせていただきました。1枚しかCDを頂いていなかったので、焼いて渡したのですが構いませんよね?
●きゃ~!嬉しい!はい!大丈夫です!
○佐藤さんのブログとかもお伝えしていますので何かあれば直接連絡が行くはずです。
●やった~!本当にありがとうございます!なんでもしますから…本当になんでもしますから…言ってくださいね?
○いえいえ、大丈夫です。井上さんの事で色々と質問させていただいていますから。色々と調べたのですが…井上さん、やっぱり評判が悪かったみたいですね…佐藤さんの仰る通りでしたよ。
●でしょ!私…本当に…最初からユリちゃん…大嫌いだったんです!
○…やっぱりそうですか。
●はい!いつも私を馬鹿にしているのはもちろんだし…ほんと…もう一緒にいるのが辛かったです。
○ですよね…だから、もう…歌手活動とかもしてほしくなくて?
●だって…あんな人…私がライブハウスとかアイドルシーンとか守らないといけないじゃないですか…あんな奴…
○なるほど…ファンの方に対してはそっけなかったと言うことですが、それも気に入らなかった?
●そうですね。ファンにはちゃんと誠意を持って接するべきです。ユリちゃん、本当に自分勝手で…ファンの人に声を掛けられても全然で…そういう事されるとイベントの評判も落ちるじゃないですか?
○そうですね…同じことを聞いて恐縮ですが、峠正茂はライブハウスではあまり見かけなかった?
●犯人…ストーカーって言っていたから…知っている人だったらどうしようかと思っていました。でも、写真を見た時「誰コレ?」って。メールで色んな人に聞いてもみたのですけど、「わからない」「知らない」「見たことあるような気が」みたいな感じで…
○なるほど。
●私もユリちゃんをライブ界隈から追い出したかったから、ユリちゃんのファンになった人全員にユリちゃんの悪い所を伝えたりしていたんです。でも…少なくとも伝えた人にあんな人はいなかった気がします。色々と思いだそうとはしていますけど…何分…もう結構時間も経ってしまっていますし…
○井上さん、変わった人だったんでしょうね。ライブハウスの空気も読めないような人ですから…
●そうですね。他人の気持ちがわからない人かなって思います。私がちゃんとしている人間かは…わからないですけど…でも、人には優しく接するべきだと思います。
○なるほど…
●それに…あ…いや…
○どうしました?
●…いえ…大丈夫です。
○そうだ、こんど…某事務所の方と飲むんですよね…
●え…!?
○その時に…佐藤さんの事をちょっと話そうかなとも思っていたのですが……
●私!一時期風俗で働いていたんです!池袋のアモーレアモーレってお店で!もう潰れたのですが…
○…はい?
●それはもう過去として!でも、ユリちゃんの事、もっともっと聞きたいんですよね!?そのかわり…
○ああ、大丈夫ですよ。私は正直に色々と話してくれる方が大好きです。
●私…本当にお金が無くて一時期風俗で働いていたんです…デリヘルなんですけど…そこで…あの…友達紹介キャンペーンってあって。友達を1人入店させたら20万円貰えるんです。自分のイベントのためにもどうしてもお金が必要で…私も風俗で働きたくて働いた訳じゃないですよ?お金を貸してくれるって言っていたファンの人が…ユリちゃんのファンになって…それで…ユリちゃんが「お金の貸し借りなんてダメじゃない」なんて言って…だから…それで働いて…お金が無いのってユリちゃんのせいじゃないですか?だから…呼び出して…説得したんです。
○よく…説得で…入店させる事ができましたね…
●私も必死だったから…本気で説得しました。丁度、旦那が子供を連れて実家に帰っていた時でした。あ!帰ったのは向こうのお婆さんの具合が悪くてですからね!夫婦仲は円満なんです!それで…私の家で10時間くらいかな…ずっと頼んでいて…それでも納得しないから包丁で…自分の足を切ったんです。ユリちゃんは「やめて!」って…自分勝手ですよね…止めさせたかったら入店すれば良いんですよ。それなのに言葉だけなんて…本当に自分勝手な子ですよね。
それで「少しだけなら」って言うから、その場で店長呼んで…入店させたんです。最初に研修みたいなのがあるんですけど、その時にこっそりカメラしかけて、店長に色々と習っていたのを録画したんです。だって紹介しても一定期間在籍してくれなかったら支払われないんです。念のためって事で…
○脅迫…いえ、失礼。説得を続けた訳ですね?
●はい…それで…その事を伝えたら「何が目的なんですか」って怒り出して…だから私は「お金が必要なの」って正直に言ったんです。嘘吐くの嫌いだから。そしたら…「いくらですか?」って…向こうが私に悪いと思ったのでしょうね…だから「200万円」って言ったんです。じゃあユリちゃんが「約束ですよ」って言って…私も、約束は守って欲しいから「約束を破ったら家とか大学とか色んな所に映像を渡す」って…ちゃんと伝えたんです。
○なるほど…保証は必要ですもんね?
●そうです。おっしゃる通りです。それで…ユリちゃんが働きはじめて…ユリちゃん働くまで、私は結構人気だったんです。胸も大きいし…やっぱりアイドルやっていたからかな?オーラがあったんでしょうね?でも…ユリちゃんが入ってから凄く人気になって…お客さんが凄く減って…多分、ユリちゃんが私の悪口をお客さんに伝えていたんですよ。だけど、私もお金が欲しいから黙っていて…私って…優しすぎますよね…だから、どんどん要求していったんです。私が1番迷惑を受けているのですから…
○なるほど…
●それで半年くらいかな…お金を貰って「もうかかわらないでください」って言うんです。私、凄く優しくしていたのに…ショックを受けてしまって…「ファミレスを辞めたらばらまくかもしれない」って伝えたんです。だって!近くからいなくなったら…何をするか分からないじゃないですか…だから…ちゃんと監視しようと思って…他の人に何か迷惑をかけるかもしれないし…
○なるほど…そして…事件まで…って感じですか。
●そうですね…そこからはたまにお金を借りたりしましたけど…普通でした。やっと生意気な部分も無くなってきてくれたし…覚えているのってこのくらいですかね…やっぱり時間が過ぎると…どれだけ大切な友達の事でも忘れてしまうのですね…
○友達……ええ、まあ…そうですね。
●芸能の人と会うのっていつですか?
○え?ああ、少し先です。
●本当によろしくお願いしますね。私、なんでもしますからね。
○ええ。協力してくださってありがとうございます。
~メモ~
反吐が出る程嫌な女だ。話を合わせるために適当に返事をしていたが、イライラしてきてしょうがない。
井上友里恵は風俗で働いていた。井上友里恵はどんな人間だったのか?流されやすい、断るのが苦手。そんな雰囲気はあるがまだ見えてこない。
しかし、まだ手繰り寄せる事はできそうだ。佐藤愛美からはもう聞き出す事は全て聞き出したかもしれない。早く進めていかないと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます