月曜の朝って最高じゃないですか？

リュート

俺、紅野曜（あかのひかる）の通う「万出高校（まんでこうこう）」は少し変わっている。

別に異能使いが集まるとか、実は異世界につながっているとかそんなんじゃない。

昔からの伝統とやらで、毎週月曜日の朝は各クラスの委員長二人が早く登校して教室を掃除しなければならないのだ。

月曜の朝は憂鬱だ。それゆえ月曜の朝なんてのは、早く来なければいけない委員長以外は誰も教室にいない。

はあ、まったく嫌な役目を押し付けられたもんだ。

――そう思っていた時期が俺にもありました。

今の俺にとって、月曜日の朝は土日も含めた一週間の中で最高に至福の時間なのだ。

なぜなら。

愛しの白川月（しらかわるな）ちゃんとお話ができるから！！

月曜の朝の限られた時間で、俺は絶対――月ちゃんを振り向かせてみせる！！

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