地上からも地下からも追い詰められ、さらには宇宙からも危機が訪れる。なすすべなし。科学的考証がやや足りないとは思うけれど、ライトSFとしては楽しめるし、人間ドラマとしても楽しめる。主人公ら二人と友人ら二人の関係や距離感がいい。時系列に沿って記述されているものの、構成が上手くて、いいタイミングで情報が入ってくる。ラスト、賛否はわかれるかもしれないが、僕はとてもよい終わり方だと思った。
熱意がすごい。冒頭だけでも読んでもらえれば分かりますが、飛ばしています。ラストまでフルスロットル。アクセル全開です。SFですが、いわゆる「よく練りこまれた出来の良いSF」ではありません。レビューでこんなこと書いてすいませんが、突っ込みどころは無数にあります。でもいいんです。この小説の魅力は、そういうところじゃないですから。荒削りなんですが、これだけ熱い、壮大な物語を創れるといのは、一つの才能だなと感じました。うまくまとまった物語より、作者の熱意が伝わってくるものが好きです。私はそれに魅力を感じ、応援します。
人類よりはるかに高度な文明を有する小惑星の来訪。人類の運命は破滅か、共存か——。そして、人類が辿り着く、唯一つの“答え”とは?次々と迫り来る怒涛の展開。絶望の中で美しくもがく人類の“強さ”に刮目せよ!って、感じて最初から最後まで楽しめました(笑)特に、『廃星より弾を込めて』のラストシーンには痺れました。
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