概要
RPG3基とアサルトライフル5挺。それがボクと子供たちの値段だった。
四年前の夏、海外で両親が死んだ。一緒にいたはずのボクにはそのときの記憶がない。
ある日、伯母の家で陰鬱と暮らしていたボクに、『母親は死んでいない』というメールが届いた。
メールを信じきれないままボクは両親と巡った貧困地域へと旅立ち、武装組織の人質として拘束されてしまう。
そんなボクを救ってくれたのは民間軍事警備会社(PMSCs)〈タルト・タタン〉の女性オペレータたるシシリだった。首に大きな一文字の傷痕を持つシシリとの出会いをきっかけに、ボクは失っていた四年前の――シシリがボクの両親を撃ったという記憶を、取り戻し始める。
ある日、伯母の家で陰鬱と暮らしていたボクに、『母親は死んでいない』というメールが届いた。
メールを信じきれないままボクは両親と巡った貧困地域へと旅立ち、武装組織の人質として拘束されてしまう。
そんなボクを救ってくれたのは民間軍事警備会社(PMSCs)〈タルト・タタン〉の女性オペレータたるシシリだった。首に大きな一文字の傷痕を持つシシリとの出会いをきっかけに、ボクは失っていた四年前の――シシリがボクの両親を撃ったという記憶を、取り戻し始める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!命の値段とは何なのか
読み終わりました!
私はあまりテーマがはっきりした小説を好まないのですが、この作品のように深く考えることの出来るテーマであれば、興味深く読めるということを知りました。
私はこの作品を通じて、命の価値は計ることができないにも関わらず、そのことが通用しない世界が広がっているという事実を再認識しました。
では、どうすればいいのだろうか。そんなことを考えました。
また、このテーマとぴったりな世界観がこの作品にはあります。知らない世界なので、それが単純に面白い。そして特筆すべきは、緊張感がゆるまないこと。この緊張感の持続が、読者をこの世界から離させません。
大切な作品を公開してくださりありがと…続きを読む