第9話 ぶらんちまいにんぐ その1

前話でチキン属性と書いた。

でもその頃の私だって、このままじゃ駄目だって分かっていたYO!

マイクラは、もっと色んな建築して、ペットや家畜を飼って、強い武器や防具を揃えて、色んな場所で超強い敵を退治するゲームなんだ!!

しかしいつまで経っても私は植える収穫する食べる逃げるしか出来ていない。

(一応、小麦以外でも木を育てるという知識は習得していた)


私に足りないものはなんだ?

勇気か?


いや違う、絶対に違う。


私に足りない物、それは――――――鉄だ!!


鉄さえあれば、クリーパーさんがちょっと爆発しても、スケさんが背後から射撃してきても、蜘蛛に飛びかかってきても、ゾンビが集団で襲ってきても耐えられるはず。


なのに未だ私の装備は初期のまま。RPGでいうなら「旅人の服」。それじゃ逃げるのもしかたないってもんだYO!


ということで例によって例のごとく、YouT……


やばっ!

ドアンゴと合体したKADOKAWAのサイトで、ライバルの名前を連呼したら、きっと運営さんに目を付けられてブラックリストに載ってしまう。


なので今後は「ようつべ」&「ようつべちゅーば」って呼ぶことにします。

これなら運営さんに気づかれないはず。


ってことで話を戻す。

例によって例のごとく、ようつべちゅーば……うーん、長いな。

ええと短縮してよちゅばさん達って呼ぶことにします。この暗号ならドアンゴの刺客も気づくまい。


フフリ( ̄ー ̄)


気を取り直して、もう一度。

例によって例のごとく、よちゅばさんたちの動画を見て「ブランチマイニング」なる技?を知った。これはつまり、自分の足下をひたすら掘って、地下深くに眠る鉱石をゲットするという究極の手段なんだそうだ。


なるほど、それならモンスターたちに遭遇しなくて済むかも。

けれど松明は絶対に必要っぽい。なんせ穴を掘っていくとどんどん暗くなっていく。松明は砂を掘ったり、水をせき止めたり、マグマを止めたり、モンスターの沸くのを防いだりするのに加えて、明かり取りの役目があるのだ。むしろそっちが先だ。


これは松明畑から回収しかあるまい。


フフリ( ̄ー ̄)


実は家を作ったのち、地道な作業によって家の周りを木の柵で囲んでいたのだ。この柵の中にはモンスターは入って来られない。つまり柵の外の松明は回収しても大丈夫ってことだ。


それならば!


と思ったけど、やっぱコワイ。

なんかね、そのちょっと前から時々、防具を着けたゾンビやスケルトンが出現するようになったんですよ。その防具付きゾンビ&スケさんは昼間になっても燃えないんですよ。コワイでしょ……? だからそういう時はひたすら家の中でどっかにいけーって祈るしかないんですよ。


だからさ、柵の中に入って来ないって分かってても、そんなんが徘徊してたらコワイじゃんね。しかもスケさんは弓矢使いなので、柵なんて関係なく撃ってくるし。クリーパーに至っては、ちょっとそばにいるだけで自爆ですよ?


ムリっしょ……(´・ω・`)


というのが当時の私の考え方。なので柵の外のやつを20本ほど回収。もし足りなかったら、またちょっと回収すればいいさ。その前に石炭が見つかれば、問題なし!

って思ったわけ。


で、どこを掘るか。

それは松明を回収する時からちゃんと決めていた。

我が拠点は無駄にでかい。20×20×5ぐらいある。その中にあるのはベッド1つ、チェスト1つ、作業台1つ、扉は2つ、松明15本ぐらいで、当然、真ん中はなにもない。ここを利用しない手はないと思った。しかもしかもちょっと疲れたら戻ってきて、ベッドで休める、パンもある。万が一何かあった時、戻ってきたらゾンビがいるような外界なんて、怖くて嫌だもんね。


つーことで作業を開始!

さっそく家の真ん中に穴を掘り出したかって?


イヤイヤイヤイヤイヤイヤ、チキンをなめちゃ駄目!


まず始めたのは、掘ろうと思っている場所を、石で天井までぐるりと囲むことっすよ。当然じゃないですかーやーだー。10×10ブロックでぐるりと囲んで扉を付けるんですよー!


チキンゲーマーは、人よりやることが多いのだ(;´Д`)


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る