第3話 もうムリ!!
スポーン(初期に降り立つ場所)が孤島とか……。
しかもだよ、シラカバの木1本と土と砂だけの超狭い島だよ。
いや、でもまだイケるって思ってたんだ。
……なんでだ?
けど夜になると暗くなるじゃん?
松明ほとんどないじゃん?
モンスター出てくるじゃん?
持ってるのは松明1本だけじゃん?
地面は土と草と砂だけじゃん?
い、いや、まだやれるはず!!
早く木を切らねば!
素手で!
ポコポコポコと!
超痛そうなんだけど、そんことは気にしない。
とにかく切る、ポコポコポコと!!
ってか、ムリでしょ、現実世界じゃ
と呟きつつも、とにかく切って、作業台を作らねばと必死だった。
だって作業台がないと何にも作れないし(ってことぐらいは知っていた)
作業台完成!!
一応アイテムレシピをGoogle先生に尋ねる。
まず斧を作る(だって痛そうだったし)
次にスコップを作る(手で掘れるって知らなかったし)
剣も作る(操作は危ういけど戦うんだ)
ああ、しかし最初に作るのはボートだったんだよ私……。
そんなこんなで夜が来た。
当然モンスターがワサワサと現れる。
操作方法なんてまだ素人だからね、ゾンビにやられ、スケさん(スケルトン)にやられ、蜘蛛に追い回され、気づけば体力がヤバい。
っていうか、空腹!!
シラカバ1本じゃ林檎すら落ちてこないし。
残るは、木の剣で地道に倒したゾンビさんのお肉。
うへぇ、ゾンビ肉食うのかよぉぉ。
なんて思ったら負け。
というかそれしかなかった時点で負けだったんだけど。
だってさ、ゾンビ肉、すぐお腹空くし。
とにかく逃げるんだ!
朝が来るまで墓穴を掘るんだ!
っていうことで穴を掘る。
穴に入る。
そして土をかぶせて、昼間がくるのを待てばいいんだ。
完璧だね。
あ、もしかしたら下に掘れば石が出てくるかも?
そしたら石の剣とか作れて、もうちょっと戦えるかも?
掘る、掘る、掘る。
4回ぐらい掘って諦めて(諦めんなよ)、横に掘ってみる。
すると、海水があふれ出て、墓穴の中で水死しそうにorz
今思い起こせば、相当海の間際で掘ってたんだな、アホだな。
一人でテンパって、最終的には「もう、なんもしたくない……」と動かず待機。
そうしてようやく朝が来て、太陽光線にやられたゾンビの肉が1,2個転がっていた。でもクリーパー(匠さん)が残ってる、だって昼間でも死なないんですもん。
まずはゾンビ肉を食う。
すぐに腹が減る。
背後で匠さん爆発。
そして死亡。
蘇ってオロオロしてたらまた夜が来る。
そして墓穴を掘って……(最初に戻る)
ああ、はやく何か見つけなくちゃ……でも何を!?
(泳いで島から脱出という発想はいっさいなかった)
スケさんに背後から矢を放たれ、頓死……。
「もうムリ!!」
私の最初のマイクラ人生は幕を閉じました。今考えたら、他に色々出来たなぁと思うけど、あの頃はまだ若かった。
ごめんよ、我がワールド。
私は生まれ変わる、超素晴らしい場所に旅立つ。
さようなら~さようなら~(;_;)/~~~
てか、私、ちょっとは頑張ったと思うよ、たぶん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます