第7話 知らなかった悲劇

ベッドをゲットした。

もう怖い物なんて私にはないと思った(未だ悲劇を知らない)


とにかく拠点となる家をもうちょっとマシなものにしなければ。

ってわけで、土の家よりちょっと豪勢な丸石の家を作ることにする。

土から石へ!

まるでブーフーウーみたいだね。


ってことで、匠さんが爆発して露出した石を削って、無駄にだだっ広い家を作成。高級ハウスを目指すので高さ5で。

石を積んで積んで積んで……


どさっ! うがっ!


SHIFTで落下防止を知らない私は、その痛みに耐えつつも、必死に作った。


そして堂々完成!

作業台、チェスト、ベッドの三種の神器も置く。

あ、かまど……?

松明に全部使っちゃったもんで(´・ω・`)


次は更なる飛躍を求めて、家畜を飼うことに。

小麦畑はちょっと広げたものの、肉が食いたい(鶏肉しか手に入らないけど)


ということで、木材で柵を作って、その中に卵を投げるとあら不思議(でもないか)、ひよこが産まれた。


よし、これで肉が……。

と思ったら焼かなきゃならないという事実(´・ω・`)

石炭を探さなければならないことを知る。


その頃からヒカさん以外のYouTuberのマイクラ実況もちょっとずつ見るようになっていった。実はその頃のヒカさんは私よりちょっとだけマシなレベルのマイクラ初心者だったので、私の得られた情報も超初心者レベル。


しかし別のYouTuber(カが付いてズが付く人とか)を見始めて、少しずつだけど知識が増えていく。


そんなある日初めて知った衝撃の事実。


「な……に……? 水に落ちても怪我をしないだと……」


なんてこった!!

水に触れたら死ぬぐらいの気持ちでいたのに、まさかの情報。

ならばと思い、家の近くにあった水たまりのような池の畔で石を積む。

でもコワイから4つぐらい。


ブロックの上で一呼吸。


「よ、よし行くぞ!!」


死ぬ思いで飛び降りてみると、ポチャーンという地味な音がして、なんとホントにライフが減らない。


「もうちょっと上からいってみようかな……」


ということで7つ積んで、それから落下。

やっぱり減らない。

水面への衝撃という概念はこの世界にはないらしい。

あれだけ水を怖がってたのが、バカみたいに思えてくる。とはいえ、まだ潜水はできない。ようやく水に顔をつけられるようになったカナヅチレベル。


なにはともあれ、私はレベルアップした!(未だ悲劇を知らない)


それからまた動画を眺めたりしていると、


「な、な、なんだって!?」


前回、羊を探す途中(って言うほどの距離もない)で見たあの建造物たちは、実は村人とかいうMOBキャラのハウスらしい。


フムフムとかフンフンとか聞こえていたあれは、それだったの?

しかも村人さんとは交易ができて、石炭とか手に入っちゃうの?

鉄までゲットできちゃうの?


これは行くしかない。

行ってスマートに交易をして、もっともっと高見を目指すんだ!!

さっそくちょっぴりあったゾンビ肉を持って村へGOGO!!


ところが___


マイクラをやっている方なら、もうお察しかと思いますが、村はもぬけの殻。

なぜならば近くで私が拠点を作ったために、村のそばでゾンビ発生。ゾンビは村人を襲うという謎設定により村人死滅、ということが起こった模様。


無知ってコワイね、こんな悲劇を生むなんて……。

あの時ググっていれば、村に柵で囲いをして、ゾンビから守れたというのに(T^T)


そしてこの不幸が後々の私の行動に繋がるのであった。


(今回は悲劇っぽく、ちょっとだけ真面目な文章で書いてみた)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る