概要
ある日、縦溝警部が宇佐見刑事を連れて怪盗の予告状を見せに来た。標的の警備にあたる三人だが、緊張感のない探偵が次々厄介事を引き起こし、そこに頭のネジが飛んだ怪盗が加わって、事態はますます混迷を深めてゆく。
怪盗はどうやって獲物を奪うのか。刑事はどうやって守るのか。そして探偵は一体何をやってるんだ。椎名探偵、縦溝警部、宇佐見刑事のトリオが繰り広げる、たった一昼夜の会話劇。8割コメディ+2割ミステリ……なのか?
【主な登場人物】
椎名なのか ……探偵
縦溝警部 ……警
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!探偵さん、お仕事してください。私の心が奪われてしまいました。
あー面白かった。読後、素直にそう思える作品に出会えることはこのうえない喜びだ。
カクヨムでレビューを書いていて、常にどこをどう人にオススメすればいいかということを考えるようにしていたのだが、珍しく何も考えずにただただその面白さだけで読み終えてしまった。もう一度言おう。あー面白かった。
物語として非常にテンポが良く、可笑しさを演出するシーンにこそっと伏線を紛れ込ませたり、構成の無駄のなさが凄まじい。ポイント、として要点をまとめてくれているところも実はすごく読みやすくて、ミステリー初心者への徹底した配慮が見て取れた。
ポンコツ探偵&刑事たちvs謎のポンコツ怪盗という構図を約1日の内に収めている…続きを読む - ★★ Very Good!!「探偵」vs「怪盗」なのか?
探偵と怪盗が出会ったとき、事件が始まる――ただしどちらもポンコツだがな!
古きよき(?)探偵vs怪盗譚を下敷きにしたコメディ。
たった一日のできごとを、事件のあらましから解決まで丁寧な筆致で描いている……
にも関わらず、登場人物たちの掛け合いはテンポ良く小気味よい。
すべてを迷宮入りさせる自称美少女探偵は謎を解けるのか?
何が罠で何が罠じゃないのか?
はたして怪盗ストライダーはイケメンなのか?
ストライダーが「怪盗」すぎて笑いました。これはずるい。
きっと「怪盗」が好きな人ならわかってくれることでしょう。
もしくは何だかむずがゆいような気分になるかのどちらかでしょう。
私は笑いました…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美少女探偵(自称)の華麗なる活躍! これぞまさしくキャラクターノベル
うわあああああ面白かった!!
なのかちゃん可愛い! なのかちゃん可愛い!
大事なことなので二回(以下略)
内容自体は、ミステリというジャンル内でもキャラミス、あるいはむしろコメディに近い部類の作品ではあるのですが、もうそんな細かいカテゴライズはどうでもいいと思います(おぃ)。
とにかく、主人公である美少女探偵(自称)の椎名なのかが壮絶に可愛らしいのです。
イケメン好きで明後日の方向に自意識過剰気味、的外れな推理ばかり言い放つくせして、無根拠な謎の自信に溢れ、一目で他人の性癖を見抜いてしまう(!?)お調子者の女の子――
そんな俗物感満点の残念ヒロイン、私は一読してすっかり心を奪われてしまい…続きを読む