とある喫茶店にて、飾ってあった壺を割ってしまった女子高生・一花ちゃん。そのお代を弁償するために、陰鬱鬼畜上司(一花ちゃん曰く)、東城聖のもとで働くことに。
このお話は、私みたいにあまりミステリーを読んでこなかった人でも楽しめます! ミステリー初心者も推測しながら読めるように、ちょっとずつヒントを散りばめてくれていたりするので置いていかれません。なんとなく「ん?」って思ったことがあとで回収されたり、気になってたことが「あ! あのときのあれ伏線だったんだ!」ってわかったりするたびに嬉しくなります。初心者の感想ですみません。
また、お話の展開がスムーズで整理されているのも魅力です。私は普段、3500文字を超えたところで「長いな」と感じて文字数を確認してしまうのですが、血探を読んでいるときは文字数を気にすることがありませんでした。読んでいて疲れない、むしろわくわくのほうが勝つからだと思います。
さらにさらに、探偵事務所のお客さんや敵だった相手が、一回お話に出てきてはい終わり、じゃないんですよ〜! 主人公の一花ちゃんや東城くんだけじゃなく、すべてのキャラがかなり濃いので、推しができること間違いなし!
そしてそして、1番注目していただきたいのは、なんと言っても一花ちゃんと東城くんの関係性! 友達以上恋愛未満、でも互いにちゃんと信頼を置くバディ。でありながら性格は全く違って、一花ちゃんは元気いっぱい明るいJKだけど、聖くんは感情より合理主義。でもその2人の違いが捜査で活きたりもして!?
もう見どころ満載なので、ぜひみなさまご一読を!
本作はなんといっても登場人物たちがとても魅力的です。
元気がよく好奇心旺盛な一花ちゃんと、クールでかっこいい探偵、東城さんは読みながら自然と応援、推したくなります。私の推しは成田くんなのですが、周りの人たちも素敵な方が多く、面白くてどんどん読み進めてしまいます^^
オカルト同好会の人たちも個性豊かで面白い方ばかりですし(丸山さん、好きです)、ミステリーかと思いきや時々くすっとコメディ、時々きゅんとラブコメ、さらにはアクションにホラー!?と面白さ満載の作品となっております。
皆様におすすめしたい作品ですので、ぜひご一読ください❀
3章まで読了!
とにかく面白い……!ドキドキする!キュンキュンする!!
すごい作品に出会ってしまった!!ということで、全力で魅力を語らせていただきます!
とある喫茶店でアルバイトを始めた女子高生・一花。
けれどその店には、探偵事務所という裏の顔があって──!?
明るく前向きで、行動力あふれる一花と、寡黙でクールなカリスマ探偵・東城さんの魅力に、気づけばすっかり惹きこまれていました。
テンポの良い掛け合い、少しずつ明かされていく謎、そして事件解決のスリル。
ミステリアスでダークな事件の中で、一花の若さやまっすぐさがきらめいていて……!
高校生ならではの青春らしい空気も感じられ、読みやすさと物語の奥行きが絶妙なバランスで詰まった作品です。
そして何より──
まっすぐな一花が、東城さんの心にどう触れていくのか。
2人がこれからどんな事件に立ち向かっていくのか──!
もう、そんな2人を応援せずにはいられません‼️
まだまだ明かされていない謎も多く、これからの展開に期待がふくらむばかり。
続きを読むのが楽しみで仕方ありません!✨
第三章までのレビュー。
この小説はカクヨム界でも非常に珍しく、類稀なスタンスのカテゴリーに属するかも知れない。
このレビューを書いた(2025.5.19)時点でカクヨムのタイトルに『血液』を含むミステリー長編は本作含め、わずか二作しか存在しないのだ。その中でも本作は極めて異質な作風だ。
極めてニッチな領域でありながら独自の筆致と展開話法、過去の伝説を交えた特異的なストーリー性はホラーベースとした作品群とは一線を画する鮮度の高いミステリーそのものだ。
本作で登場するインパクト大の血液タイトル。
血の正体や登場人物の謎は比較的序盤で明らかとなるため、読者思いの展開にまず好感を持てるだろう。謎解きが後半に集中しやすい長編ミステリーのようなストレスも少ないと感じられそうだ。
それだけではない。
冒頭の入り方は王道的でありながら、現代風のセリフまわしや掛け合いが小気味よく、テンポよく進行するため時間を忘れた没入感を味わえる点も好印象だ。
ワケありイケメン私立探偵 × イマドキJKが、非日常の怪事件に挑む。シリアス・アクション・ラブコメ・ミステリーの総合エンタメ。
もう一つの顔の存在にのめり込みすぎないように。