概要
政府の闇と隠れ里 落ちこぼれ記者は、儚き天才サッカー少女を救いたいのだ
挫折した記者は常識を超えたフィジカルを持つ華奢で儚い天才サッカー少女を目撃する。だが彼女は「不老不死の人間兵器」—闇の産官学連携の極秘研究、その人体実験の被験者ではないのか。やがて記者・森田はある一点に辿り着く。それは、旧日本軍の禁忌研究、徐福伝説、そして紀州の山中に存在する古代から続く「隠れ里」へと連なる系譜。外界から隔絶されたその村では、「闇」と「聖」が共存し、人の常識を超える謎の儀式が今もなお受け継がれていた。なぜ少女は選ばれたのか。不老不死とは、科学か、それとも信仰か。しかもドーピングが疑われる薬物は、猛毒の疑いさえあった。すべての謎は、あの夏へと収束する。記者は、少女を救い出せるのか。天才サッカー少女✕落ちこぼれ記者✕政府の闇✕隠れ里。土蜘蛛✕紅い川✕錬丹術✕まつろわぬ民
この物
この物
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!次の「ブレインストーミング」が待ち遠しい、ミステリー作品!
皆さんは「ブレインストーミング」という言葉を知ってますか?
あるテーマについて、複数人で自由にアイデアを出し合い、そこから発想を広げていく。英語の“brainstorming”に由来した、「頭の中に嵐を起こす」という意味合いの話し合いの方法です。
この作品、とにかくそのブレストが面白いです。
森田記者が取材で得た情報をホワイトボードに並べ、野崎デスクと一緒に「あれも怪しい」「これも繋がる」と仮説を膨らませていく。
その結果、天才サッカー少女・剣奈の話が、いじめ、エロヒム、人体実験、国家的陰謀論へとどんどん広がっていきます。
森田記者の推理は真実なのか。
それとも……。
読者も森田記…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この作品は、読者の脳を共犯者にする。
この作品は、謎を読むというより「疑うこと」に取り憑かれる物語です。取材メモやブレストで散らばった言葉が、読者の頭の中でも勝手に組み上がり、いつの間にか自分まで陰謀論の共同執筆者になってしまう感覚がたまりません。真実へ近づいているのか、それとも恐怖そのものに誘導されているのか、その境界がじわじわ溶けていく読書体験を味わえます。
何気ない会話や違和感まで伏線候補に見えてしまい、ページを閉じても考察が止まりません。そして剣巫女シリーズでおなじみの彼女が姿を見せた瞬間、「世界は確かにつながっている」と思わず頬が緩みました。
伝奇、ミステリー、考察好きなら、この底なし沼に是非一度足を踏み入れ…続きを読む