泡沫 希生

　読書の好きな「僕」は、図書室で「きみ」と出会う。 　ささやかで、幸福なきみとの日々。しかしそれは、唐突に終わりと告げて…… 　香鳴裕人さまの「同題異話SR」への参加作品です。…

都会の雪と、雲間の満月。私は不思議な「ひとりと一匹」に出会った。

親の再婚により、同級生の男子と義兄妹になった武田久美。だけどなかなか打ち解けないまま日々は流れて……。 そんなある夏の日、久美は久しぶりに、趣味であるテレビゲームをプレイする。

卒業式の準備をする「私」は、ふとしたきっかけから、心を壊して死んでいった姉の死の真相を知るため、姉の恋人だった男と過去を調べていく。そのうち、姉の「私」に対する、秘めたる思いが明…

４年に一度、海沿いにあるわたし達の街には、『大海竜』と呼ばれる怪物が、波とともに襲ってくる。２０２０年の夏。今年もまた、奴らがやってくる。大海竜の研究者を父に持つわたしは、彼が死…

なにか新しいことを始めよう。 そう思い立って書いているエッセイです。 毒にも薬にもならない、そんなどうでもいいようなことを、ひっそりこっそり書いていければな、と思ってます。

山の深くに、魔女の隠れ住む地があるという。 聖願心理さんご企画の『聖願心理の魔女魔女☆選手権』のための書き下ろし掌編です。

　タジー・ファミリーの殺し屋である赤毛と女殺し屋マーシーは、敵対するラスタバン・ファミリーのドラッグ取引所になっているクラブを潰すように命じられる。 　一筋縄ではいかない命令を遂…

後悔しかしていません。 これは酷い。

悪役令嬢として転生して、イケメンに殺される。 そんな最悪な転生を、女神から言い渡された私。そして有無を言わさず転生させられたのは、乙女ゲームの世界……そのはずだった。

宇宙より飛来した謎の植物生命体。 それはタネを飛ばし、増殖する。 各地に散らばったそのタネは、 やがて人類に仇なす「敵」となる。 人類の存続のため、立ち上がったのは空軍最新鋭機…

KAC2020 5回目お題「どんでん返し」に参加させていただきます。 そもそも「どんでん返し」ってどういう意味なのかと原点に立ち返ってみた話。

私の名前は亜美、動物とお話しができる女の子。 そんな私の元には、悩みを抱えた動物達が日々相談にやって来る。そして今回相談に来たのは、猫の王子様だと言う焦げ茶色の毛並みの男の子、…

打ち上げ花火が上がった瞬間、手を繋ぎそれを見ていた二人は結ばれる。この高校の文化祭には、そんな噂がある。 と言ってもその噂は、ほんの遊び心で勝手に作って広めたものだった。 …

　小さな農村に暮らすラルッコは、二十年前旅に出た友人・ジェドから届けられた種を受け取る。 　配達人に言われた通りに、枕元にその種を置いて眠ると…… 　KAC20204用の作品で…

アルダリッヒ・フォン・ベルンヴァルト号。 優秀なその警察犬の功績を称えて。 ※この物語はフィクションです。

3月14日、ホワイトデー。 私、永井楓は行きつけの喫茶店で、野上君にチョコレートを渡そうとしていた。 ホワイトデーにチョコレート？　バレンタインじゃなくて？ 別に良いじゃない、…

あらゆる異世界を管理し、人々を転生させるのが仕事の『異世界商事』。そしてそこに勤めるOL女神ことメガ美。 彼女たちは今、比較的数の少ない女性の転生者を増やそうと、女性限定のあるキ…

　ある夏休み、小学五年生の理香は、楽しみにしていた花火大会が雨で中止になり、落胆していた。 　そんな時、レインコートを着た子供が落とした葉っぱを拾う。それに導かれて、理香は妖怪た…

その喫茶店には四年に一度、100円で食べられる苺パフェがメニューに並ぶ。 100円でパフェが食べられるなんて、夢のよう。だけどそれって、赤字にならない？ 疑問に思う私に、若マス…

モテない大学生３人組。 「どうして俺たちはモテないのか」について真剣に考えた挙句、ついにひとつの回答にたどり着いた。 俺たちにはアレが足りないのだと。 これは、その足りない「…

　西暦2200年。資源不足に喘ぐ地球に、最後に残された選択肢である「星間移住」。 　そのメンバーに選ばれた「彼氏」と、地球に残った「彼女」。 　それは、世界で一番遠い遠距離恋愛だ…

　深夜にゲームで遊んでいる「私」に、趣味の全く違う幼なじみ・えりなから電話がかかってくる。 　彼女からの誘いを受けて、「私」はえりなのマンションを訪れた。 　KAC20201の…

自主企画参加作品です。よろしくお願いします。

流行っているので、50の質問に答えてみました。 兄のはこちらです。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893974896 お互い質問に…

流行っているので、50の質問に答えてみました。 弟のはこちらです。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893974823 お互い質問…

　どこにでもいる普通の青年、ヴィッチセップはある日交通事故によって死亡し、気が付けば完璧な生命体・古龍に生まれ変わっていた。 　生まれついての孤独、牙を剥く野生……。ついに倒れた…

タグにある要素を使った短編です。

一度やってみたかったんですよね。 みんな楽しそうだったし、つい……。

２月１４日。どうかこのが、ボクにとって特別な日になりますように。 そんな祈りを捧げながら、ボクは学校に向かった。

同じサークルで、帰り道が途中まで一緒。「僕」こと碓氷と明快な陽キャ・三柳の二人だけの時間は主にそれである。 地味で厭世的な碓氷は、華やかな見た目からイメージしにくい「文芸部」に所…

聞きわけの良くない娘、ゆき子と人ならざる「手」の物語。 手と指で男女の契りを交わす世界、大人になることは手袋をすることだった。魔除けの刺青を入れることだった。 家と大人の決まり…

２８歳の誕生日を迎えたチセ。 愛猫のタルトの相手をしながら、得意のクリームシチューを作っている彼女の元に、付き合って十年になる彼氏、ユウヤが訪ねてくる。 忙しくて会えない日も多…

　「私」は、自分の先祖が日本の小説家だったことを知り、彼の出ていたテレビ番組を見る。 　その内容は、末期癌に侵された彼の、療養と執筆の最期の日々を記録したものだった。 　香鳴裕…

バレンタインと言えばチョコレート。 チョコレートと言えばバレンタイン。 これほど、「楽しそうな人達」と「そうでない人達」を分けるイベントって、そうそうないと思う。

二十歳の誕生日を迎えた藤崎藍。友達や両親から祝福されて幸せいっぱい。 だけどこの日、一番会いたい人からの連絡はない。切ないけど仕方ない。 なぜなら、自分であんなことを言ったから。

香鳴祐人さまの自主企画「同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』」に参加させていただきました。 作者が先日体験した、素敵なライヴ演奏に着想を得て、再び短歌にまとめました…

世間はついに、他の命を消費することを否定した。はたして人間は「食べる」ということの罪を消し去ることができるのか。 書物を読めさえすればよかった男と、とある若い女の邂逅。 ＊謝辞…

※香鳴裕人様主催の自主企画「同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』」（https://kakuyomu.jp/user_events/11773540548933774…

※香鳴裕人様主催の自主企画「同題異話SR」の参加作品集です。 ●『きみの物語になりたい』 　ウィリーが助手を勤めているのは、研究施設でも奇人と名高いレオン博士。 　そんな博士…

香鳴裕人様ご企画「同題異話SR」参加作品の作品集です。 第一期は1月～3月、第二期、第三期は4月～3月まで参加させていただきました。 一部作品を「小説家になろう」「Nolaノベ…

勝手に600字縛り同題異話SR、令和2年１月号！今回も6話完結。異世界ファンタジー。アメのまち 以前に2つ3つ自主企画で出したもの、タイトルと一話と最終話以外、途中で止まってるや…

人魚の肉は、不老不死の薬になるという。 囚われた人魚は、ひとりの人間の男と出逢う。 ※ 同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』の参加作品です。

木星探査船ジュピターの乗組員サラは独りで操縦室のモニターを眺めていた。 事故により宇宙船の設備が損傷し生き延びるのが困難な状況で……。 香鳴さまの自主企画「同題異話SR -Ja…

　あの日、あの人と出会って、ぼくはたしかに救われたんだ。 香鳴裕人さんの自主企画、同題異話SR -Jan.- 『その涙さえ命の色』に参加させていただきました。 https:/…

香鳴裕人様主催の自主企画 同題異話SR -January-『その涙さえ命の色』参加作品となります。

港町にある老舗洋食屋『レストランりんどう』 店主の林堂と、息子の義雅《ぎが》と、ふたりの手伝いをするぼくのお話。

今年から神殿で働くようになった新米女神のメガ美。彼女は、いや女神業界全体は、今重大な問題に直面していた。 「なんで俺が勇者なんてやらなきゃいけないんだよ！」 こんな調子で、せ…

女装コスプレイヤー(半強制)の霧生誠人は、大人気同人作家・粟島るい専属の売り子だ。大きなイベントのたびに女装をして本を頒布している。 日本人男性にしてはやや高い背丈なのに、整いす…

花に意味をもたせたのは誰？ あとがきのようなもの 長々と書いて参りましたが、これにて完結です。 ひとつでも読んでくださった方、ありがとうございました。たくさんの応援、コメン…