時は文化祭、ところは軽音部の部室?
泉と有馬君が演奏開始前、ゆるーくおしゃべりしています。
文化祭の最後に打ち上げられる花火、手をつないで見たら結ばれる。
そんな噂、泉と仲間たちが広めたのでした。
ほほう、泉は有馬のことどう思っているのかな
有馬は恋愛に興味がないって言ってるけど
花火のときまでわかりませんぜ、旦那。
と、設定のよくわからないキャラになって読み進めます。(個人の性癖です)
演奏が終わって、このあとどうする? なんて話になり、
じゃあちょっと一緒に見て回ろうかなんてね。
知ってた、この展開。となるわけですけれど。
どうなるのでしょうか。
読んだあとも、どうなるのでしょうか、な感じで。
未来を想像するのも一興ですな。
無月兄先生の代表作『初恋と幽霊』シリーズからのスピンオフ作品。でもシリーズを読んでなくても楽しめるようになっていますよ、さすがです♪
高校生時代の泉ちゃん目線。
――文化祭終了を告げる打ち上げ花火が上がった瞬間、手を繋ぎそれを見ていた二人は結ばれる――
その噂、実はデタラメなんですぅ。だって、泉ちゃんたちが文化祭を盛り上げるために作った急ごしらえの噂なんだもん。
でも、どこでどうやって知ったのか、小学生の女の子藍ちゃんは、大好きな高校生の有馬優斗くん、通称ユウくんに試そうとします。それはもう真剣に。
プラシーボは偽薬効果と呼ばれるモノ。何の薬効もないニセの薬を、『これは〇〇(病名)の新薬です』と言って患者に飲ませると、何割かの人に、説明した効果が現れるというのです。
このニセの噂も、藍ちゃんが真摯に信じて、恋の成就に向けて努力を続けていければ、噂通りの結末になるのではないか、と思ったりします。
藍ちゃんと泉ちゃんの会話は必読ですよ♡