@poipoi2

朝霧舞子は、声優の専門学校にて日々レッスンに励んでいる。 発声練習。滑舌練習。筋トレにダンス。舞台稽古……。 そして入学して２ヶ月が経ったある日、舞子にとって待ちに待ったアテレ…

男は便りの消えた昔の冒険者仲間を探していた。 三年を費やした結果、ようやく見つけるも彼女の死体は無く床には日記が一つ置かれていた。 　他人の日記など見るものではないが、男は気にな…

ファリド少年は相棒のマルフと共に眠れぬ夜空の下、一つの落下物を目にする。

　焼きたてに勝る物無し

　前田俊は高校受験を控えている。 　毎日の通学で通う場所には所謂開かずの踏切があり、渡ろうとする時には必ず遮断器が降りていた。 　数分以上は待たされる踏切だが、俊は苛立つこなく静…

山滝高校に通う高校生、静木倫太郎に同級生の笹鳴ことりが相談を持ち掛けてくる。「親友が行方不明になったの」一緒に探すことを依頼された倫太郎はその依頼を引き受け、情報収集に取り掛かる…

幼き日、怪異によって両親を失った帝英二は高校二年生になった。彼はオカルト部に所属し、時には怪異絡みの事件を解決する。 怪異が人々の生活に非常に近い、日本のきさらぎ市で、英二は今日…

●「ろんだり屋の場合」＝元は【三題噺 #46】「鏡」「龍」「日」から ●「かんばせ屋の場合」＝元は【三題噺 #45】「足音」「コピー」「ソース」から ●「かたっぽ屋の場合」＝…

元は【三題噺 #63】「朝」「視線」「影」への供物

元は【三題噺 #69】「水玉」「川」「豪華客船」に

「カクヨムでアドベントカレンダー2024」によせて書きます。というわけでアドベントカレンダーです。今年も雨息斎と柳がやって参りました。よろしくお願いします。 ジャンルはミステリー…

生者の世界である現世と、死者の世界である幽世を分かつ『境界』。それを守護するのが『帳の巫女』の使命。これは私たちの痛みと、喪失と、宿命の物語。

　2015年。梅雨の始まりが告げられる頃。 　叢雲八重(むらくもやえ)は彼女――今は『妻』である青谷時雨(あおたにしぐれ)への誕生日プレゼントに悩んでいた。時雨の親友である有馬…

レクレーション好き高校生の慎也は、夏休みに中学時代の友人達とオンラインで百物語をするという遊びを企画する。 ルールは深夜零時にそれぞれの自宅から、その場で作ったＡＩ怪談を一人一話…

掌編ホラーオムニバスです。

九年前、「灯火教」教主である有慈の妻となった珠希。 現在は教団本部で有慈や信徒達と暮らしながら、事務方トップとして働いている。 業務や面談で忙しない毎日だが、過去を忘れるほど充実…

※作者の代表作＜ラグナロク―神々の黄昏ー＞をカクヨムコン10応募のために、小説構成を読み易く改変したものです。内容はオリジナルと同じですので、ご注意下さい。 【紹介文】 神の深淵…

　怪異による人的被害の対策を行う秘匿された捜査機関（照魔機関）に所属する捜査官——日暮逢と神無四辻。 　逢は原因不明の記憶障害を抱えているものの、体に染みついた分析技術を駆使し…

＊これは関東信越にある■■■■村にまつわる怪談です。なにか情報をお持ちでしたら、絶対に提供しないで下さい。 　会話、文章、映像、動画。手段は問いません。どのような手段であれ、『…

「だって憑いてきてるもん。旦那さん。幽霊なりたて、ほやほやの姿で」 夫の死を告げた春絵に対し、アスラは言い放った。 「だからぼく最初に言ったじゃない。あの男との結婚は碌な結末を迎…

昭和は中期、閑散とした村には既に啓蒙の光は十分に照らしている。 しかしそれでも人は信仰・迷信を捨て去ることは出来ない。 純一は職を失い、失望の中故郷粟坂村へ帰ることを決める。 …

『祠壊師』 それは、凶悪な悪霊や神様が封印された祠を破壊し、その身に呪いを引き受ける者である。 そんな『祠壊師』になった女子高生　斎翁　祝（サイオウ　シュク）は、とある地方の…

とある田舎、とある家にまつわる怖い話を集めました。 ※短編連作形式となっております。 ※カクヨムコン10ホラー部門エントリー作品です。 ※誤字脱字を発見した際は、コメントで教え…

各地を転々としながら無店舗型性風俗営業――いわゆるデリバリーヘルスで働く恵美さん（仮名・24歳）から伺った話をまとめたものです。彼女自身の実体験のほか、彼女が同僚の嬢や店長、オー…

民慧党の道祖土幹孝総理は、肥満体の人間を管理する『肥満禁止法』を打ち出した。 BMI25以上の人間は要観察、30以上で健康状態に大きな問題がない人間は強制的に無人島でのダイエット…

「本当にヤバい場所は噂にすらならないよ。だってそこに立ち入った人は戻って来れないから。」 第五次オカルトブームに湧く現代、心霊スポット巡りに興じる若者が増加した。しかし、心霊…

十二月二十五日、クリスマス。 彼女とのデートを予定していた主人公、そらはなかなか来ない彼女を心配していた。 愛しくて仕方のない彼女のことを考えながら、彼はずっと彼女を待っていたが…

彼女の胸の内で輝く水晶。

君は記憶をなくしてしまったようだ。 君は辺りを見渡す。そこには、身体の一部が溶けた人間たちがいた―――― 四話完結です。

異常なほどに忘れっぽい高校生の少女は何もかも忘れてしまう。 普通に生活するための行動さえも思い出せない。 そんな彼女はある日中学の同級生と偶然再会し――――

「百足の死骸出てきたんだけど、要る？」 百足の死骸が好きだという嗜好を持つ青年に対し友人からかかってきた電話。 ありがたく受け取ることにしたのだが、――――それは、何かが変だった…

僕が産まれる前に、人類は概ね滅亡したらしい。小さな島の、かつては中心部だったのだろう石造りの町は荒廃して静まり返り、物心ついた頃から僕の世界に存在する人間は、ただ兄一人きりだった…

離れた場所で令和の現代を生きる、まったく接点のない男女。同じタイミングでSNSでの小説連載を始めたことから互いの存在を知ります。いくつかの偶然と必然を経て惹かれあい、やがて出逢う…

マイクロブラックホール彗星が地球に接近。その距離は月までの距離の4倍。人類の危機ではない、人類史上類を見ない天体ショーを見上げた逸郎たちは……。 ある意味ベタベタのラブストーリ…

若い女子社員が新天地を求めて退職する。同じ部署の、一度だけともに仕事をしたことがある年配社員がそのことを淡々と語る。ただそれだけの短い物語です。 ※なろうでも公開中

真夜中に掛かってきた電話は、旧い友人からだった。 その内容は僕の想像通り、楽しいものではなかった……。

在学中に授かった子どもと共に卒業間近の後輩女子を待つOG。そんな先輩後輩二人が離れてしまった仲間たちの消息を語り合う数時間の物語です。怒涛の2019年から3年を経た彼らの立ち位置…

彼女のと付き合いの中で選択ミスをすると決まって天の声が囁いてきて、僕を直前の場面に戻してくれる。僕はそのチートを利用して正しい答えを選択し、望ましいレールに乗りなおすのだ。 ■…

夜遅く、夫婦で眠る寝室に電話がかかってくる。あらかじめ予定されていた電話。手元で受けた僕（夫）は、部屋を抜け出し通話をオンにした。 「よかった。今年は繋がった」 彼女の声が耳に届…

完走で連作をまとめたりすると、その満足感ってけっこうあとを引く。 反省もあるけれど、それよりなにより大きいのは「達成感」。 つい、反芻しちゃったりするんだよねｗ

カクヨムSF研＠非公式さんの絶賛レビュー付！ ■比較的高度に発展したある辺境惑星文明の終焉と、その記憶を巡る連作物語。各話ごとに違う視点、違う場面で、全体の輪郭を浮き彫りにします…

山間の小さな町を舞台に、夏休みに入ったばかりの女子高生ふたりが喫茶店（絶滅危惧種）でお茶してます。ともに二年生、幼馴染の文芸女子（私）と弱小野球部第三マネージャー（ズン子）による…

雨音の微かに滲む暗い夜、夢とも現実とも曖昧な薄闇の中でベッドの傍らに影のように立っていた『そいつ』から、話を聞いて選んでほしいと頼まれた大学生・佐倉。 あり得ないはずの思い出話と…

「あいつを消してください。おさるさま」 中学三年生の霧華はある朝、異変に気付く。祖父母や学校の友達の様子がおかしい。誰に話しかけても反応されない。まるで、自分の存在が無いもののよ…

高校一年生の少女・龍ヶ世舞(りゅうがせ まい)は、殺害衝動を抱えながら生きていた。 普通になりたいと願いながら、日に日に増していく衝動に苦しむ日々。 そんな舞の前にある日、舞…

〝それ〟はある日意識を持ち、命じられるままに戦い続けていた。 いったい何から攻撃されているのかはわからない。 だが、戦わねばすぐに命を失うほど苛烈な攻撃だった。 そしてある日。…

地方都市の片隅にあるアパート「あわい荘」に、新しい管理人が来た。 前管理人の甥、仁《ひとし》だ。 ところがこのアパートは人外の巣窟であり、仁《ひとし》はトラブルに巻き込まれること…

大学生の鳴海茉莉は占い師を名乗る自称社会不適合者の佐野祥悟から「極度に運勢が悪い」「その原因はアルバイト先の学習塾にある」と言われる。茉莉が担当していた不幸な少年・野崎壮一と佐野…

ノンフィクションとフィクションのはざま。

昔話です。太吉は己を求めて山に入る。生きることは疑問の連続である。しかし、真の意味でそれに答えうるのは大自然でしかないのか。変異は抗えない定めか。