月野璃子

死体のない殺人にアートされた偽りの金魚草。液晶画面にしか存在しない死臭を辿って盛夏の街を駆ける美夜を呼び寄せた、もうひとつの殺人事件。 空に大輪の花が咲いた夜、この街に潜む狂気の…

オカルトマニア、鹿嶋麗子の通う学校には七不思議がある。あるのだが……。 それは何ともふざけた、怖くない怪異ばかり。 これじゃあダメだ。七不思議はもっと、怖くなければいけない。 …

松本律は、大学に通うために千葉県で一人暮らしをはじめた。 しかし、大学はあいにく閉鎖。友だちもできず、実家にも帰れず、孤独な毎日を過ごしていた。 そんな時、律はSNSを通じて「綾…

参加型の企画小説です。 本文に『問題編』、コメント欄に『回答編』という構成になっております。 敷居が低く誰でも楽しめる、そんな場所になればいいなと企画しております。 お気軽な参加…

コロナ禍で「自粛、自粛」の毎日。カラオケが唯一のストレス発散だった僕が見つけたカラオケアプリ【音楽世界】が想定外にやさしかった。 現実社会では、はみ出し者の僕を【音楽世界】で知り…

――〈明日ホタルに会える〉―― 　多発するサラリーマン連続殺人事件。殺された男のツイッターから事件の手がかりを掴んだ美夜は被害者の共通点に気付いた。 だが警察を嘲笑うようにまたひ…

◆第一詩集｢月の道標｣ https://kakuyomu.jp/works/1177354054889257390 ◆第二詩集｢月想うひとありて｣ https://kakuyom…

岩瀬明子、92歳 列車が遅延する中、時間を潰すため近くのカフェを訪れた彼女は、そこで流れていた音楽を聴いてある事に気付く。 その曲はかつて恋人の智昭が作曲していた曲。だけど未完…

小学校の教室で、今日もわたしは一人ぼっち。誰かに声をかける事も無ければ、掛けられる事もない。 思えば「はじめまして」ってあいさつをした時がみんなとの距離が一番近くて、それからだん…

生きることに疲れた私は、命を断とうと一人山の中に入って行った。 しかしその最中見つけたのは、一軒の喫茶店。どうして山の中にこんなものがと不思議に思いながらも、好奇心から中へと足…

大学生の神座 澄孝（かんざ すみたか）が、祖父の通夜の席で出会った、不思議な叔父さんの話を聞いて欲しいと言っています。 五分程で済みますので、お時間のある方はぜひ耳を傾けてあげて…

魔法剣士が優遇されるカルドゥス王国の王都に住む、イサークとフェルサの師弟。あるとき、兄弟子のクレトが殺人の嫌疑を受けて失踪してしまう。 立て続けに、流行病でイサークがあっさり亡く…

なんか佐賀県が独立して、宇宙人が暗躍しているらしい。 このよく分からない事態に、日本各地は大混乱。しかしその中で、千葉県は長年秘めていたある野望を実行に移そうとしていた。 全…

四月一日が「四月馬鹿」と呼ばれるのは誰でも知ってます。 ただ、四月二日の呼称はほとんど知られていません。 と言うことで、そんなネタにスポットを当ててラブコメ風のお話にしてみました…

幸運にも、自作の小説が書籍化するという奇跡が起こった、カクヨム作家の私。 だけど喜びの絶頂から数か月後、これだと思う話が全然思い浮かばず書けもしないという、所謂スランプに陥ってし…

2019年、2020年、2021年。 三年連続でKACに参加して見えてきた、人気の出る作品の傾向。これからのKACに何を望むかについて語ります。

マラソン大会の日。 陸上部に所属する椎名三美は張り切って準備運動をしていると、一人の女子が声をかけてきた。 「一緒に走ろう」って。 それが、恐怖のマラソンの始まりだった。 …

★★★KAC2021参加作品★★★ 山田 次郎（やまだ じろう）はプロ野球選手。神奈川県を本拠地とする川崎ライトリーズに入団して三年目になる。打率は二割五分そこそこながら毎年十五…

ソロ肝試しをしては、ネットにその動画を投稿するユーチューバーの青年。 心霊スポットと言う噂の山の中にある廃校にやって来た彼は、そこで一人の女の子と出会った。

自分がまだ中学生だった頃。合唱コンクールが間近に迫っていたため、いつもより早く学校に行って練習をすることになりました。 面倒だなと思いながらも学校に行くと、サボる人が続出してい…

筆者は昔、ブラック企業に勤めていました。 しかし当時はそこがブラックだという事に気付かず、上司に言われるがまま仕事ばかりの毎日を送っていました。 しかし、ある一冊の本と出逢ったの…

ボクは猫である。名前は食パン。 ボクにとってコタツは、尊い楽園だった。今日も明日も明後日も、ずーっとずーっとここでヌクヌクしていたい。だけどある日、家族のみんながコタツを片付け…

怪我をしたタヌキを助けたお礼として、神様を名乗る青タヌキのタヌえもんからもらったのは、ピンク色をしたドア。 そのドアは行きたい場所を言えば、そこへ繋がるという夢のアイテムだった。…

★★★KAC2021参加作品★★★ 伝説の秘宝が眠ると言われる第二十一地下迷宮――通称「天使の墓場」は、過去に攻略した者がいない、難攻不落のダンジョン。 積極果敢に挑んだ、冒険者…

髪を編み込むのって、どうすればいい？ 突然そんなことを聞いてくる、幼馴染の涼介。なんでも、妹がヘアアレンジに凝っていて、それを手伝ってやりたいそうだ。 とは言え、やり方がわからな…

人知れず平和のために日夜戦う、色とりどりの五色のイケメンヒーローたちがいた。 彼らの名は、胸キュン戦隊イケメンジャー。リーダーである俺様系レッドの指揮の下戦い続けてきたが、ある日…

クラスでいつも独りぼっちでいる伊藤さん。 彼女がよく読んでいる小説は、実は私もお気に入りのお話。だけどその事を、口に出せずにいる。 言いたいことも言えない。それが現実。 おかし…

スマホに乗り換えろと、課長からネチネチ言われるOL、夏美。 彼女は幼馴染がマスターをやっている喫茶店で、スマホとガラケーについて語る。

憎い。憎い。私を裏切ったアイツが憎い！ 最低だった元カレを呪うため、丑三つ時に藁人形と金づちを持って神社を訪れた私。 丑の刻参りをしに行ったのに。まさかそこで、あんな出会いがあ…

★★★KAC2021参加作品★★★ テーマが「走る」ということで、以前執筆した長編小説「聖夜のスプリンター」のワンシーンを抜き出してアレンジしました（既読の方は申し訳ありません）…

自作のネット小説で展開される、剣と魔法のファンタジー。そして、それに登場する人気キャラ、レベッカ。 だが話の都合上、そんな彼女には最後の時が訪れることになる……はずだった。 …

携帯電話が学生にも浸透し始めた頃、我が家の電話にも大きな変化が訪れた。 それまで使っていたのは、ダイヤル式の黒電話。しかし新たにやって来たのは、プッシュボタン、留守電、ファックス…

この話を聞いた者は、同じ話を十人に伝えなければならない。 それは、よくある不幸の手紙系の怪談だった。別に、誰にも言わなかったところで本当にどうにかなるなんて思っちゃいない。だけど…

ある時突然、メリーさんと名乗る誰かから電話がかかってくる。イタズラかと思って即座に切ったら、またかけてくる上になんか怒ってるし、そもそもアンタ誰なの？　メリーなんて知り合いはいな…

フリーのシステムエンジニアである「わたし」は、派遣先の顧客とのあいだてトラブルを抱えている。気分転換に訪れた公園で「わたし」は不思議な男たちに出会った。男は「わたしたちは同じだ」…

★★★KAC2021参加作品★★★ 須崎 玲香（すざき れいか）は都内の出版社に勤める二十七歳の女性。文章を書くのが好きで、暇さえあれば、オリジナルの小説や詩を書いている。お気に…

中学生の涼介は、同級生の青葉に、妹の誕生日プレゼントを選ぶのを手伝ってほしいと頼み込む。 涼介の妹、咲は、二カ月前親の再婚で家族になったばかりの子だった。

自分は双子の兄の行動、考えていることを察する事がよくあります。そして兄も、自分の事をよく察してきます。 周りからは、「さすが双子、テレパシーでも使えるのか?」なんて言われる事も…

次元の狭間にある神殿で働く、OL女神、メガ美。そんな彼女の仕事は、トラックを走らせ、適当な人間を異世界に送り込むこと。 だけど、かつてはラノベの最大ジャンルとして君臨していたト…

夏になると始まる、水泳の授業。それは、自分の通う高校でも変わらない。 普通のプールを使って行われる、普通の授業。だけど一つだけ変わったところをあげるなら、男女で同じ更衣室を使って…

今日は僕の小学校の体育祭。 僕は友達のマヨちゃんと一緒にに『目隠し競争』という競技に出る。運動は苦手だけれど、一番になれるかな？

★★★KAC2021参加作品★★★ とある病院の面会ルームで、彼女は年老いた母親と話をしている。 新型コロナの影響で彼女の息子が通う小学校が休校となり、いわゆる「おうち時間」を余…

◆水谷雪花（みずたに・ゆきか）は、ライトノベルがとても好きで、ノートによく妄想したイラストを描いたりしていた。 けれども、授業も今冬で終わりと知り、おうち時間に受験勉強もしなけれ…

小学六年生になる咲は、少し前に両親が再婚し、同時に中学生のお兄ちゃんができました。 家族になったのだし、せっかくだから仲良くしたい。だけどなんて話をすればいいのかもわからず、かわ…

ここは、いろんな動物達が仲良く暮らす森。ある日、森のリーダーであるトリさんの発案で、動物達は誰が一番長くおうちにいられるかを競うことにする。 はたして勝つのはいったい誰？

コロナ禍の真っ只中、都内の大手IT企業に勤めるキャリアウーマン・香坂 佳乃（こうさか よしの）は、上司から緊急の仕事を言い渡される。 作業自体は難しくないものの、ボリュームが半端…

　あれから五年。進行することも、かたちになることもなかった企画が今、動きだす。 　香鳴裕人さんの自主企画[第2期] 同題異話SR -Feb.- 『Dear K』に参加させていた…

ある夫婦の、バレンタインの物語。 全4話構成で、1、4話が夫視点。2、3話が妻視点になっています。 一話当たりが短く、サクッと読めると思います。 …………最後に一言。 今のうち…

セリとその旦那、ハルくんが迎える、結婚二年目のバレンタイン。 ハルくんが仕事に行く中、セリは今日は家でお休み。そしてコッソリと、あるサプライズを企画していた。 いつまで経っても…

Twitterを始めて数カ月。バレンタインが間近に迫った、二月のある日のことでした。 『世界一短いバレンタイン小説』。Twitter上で行われている、そんなコンテストを見つけたこ…